タイガーナンパーカット

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よぅしさんのナンパ指導を受けてきた

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 昼頃起床。よぅしさんへの準備は、糞レベルなりに精一杯やった。はやめに新宿へ。昼食はたつや。かつ丼330円。声かけしようとも思ったが、昨日の二日酔いで、頭が痛くてやる気が出ない。街をフラフラ歩くうち、あっという間に待ち合わせ時間になった。

 17:00。僕とよぅしさんはドンキホーテの前で出会った。一見、軽めだが、顔つきと身体がしっかりしているため、ヤワく見えない。「そうですねぇ」「う~ん」「えーっと」といったタメの言葉が極小。明確な意志を込めた発音と声量で、整理した現実的内容を放つイメージ。力強い理系。引っ張られる女性は確実にいると思った。

  歌舞伎町入口のドトールへ。僕は緊張していた。1時間ぐらいテーブル対面で話した。なぜナンパをしようと思ったのかを改めて。すでに27人の経験があるなら、今さらはじめなくてもよいのではないか、と訊かれて答えた。昨日の声かけ話も少しだけ。あとは、よぅしさん御自身のナンパのことも少し。

 話すときに「すみません」以降の何を話せば良いのか詰まったというと、会話が苦手なら、自分が話しやすいシチュエーションを作る手もありますよ、とおっしゃった。たとえば、飲み屋への道に迷ったふりをして、ターゲットの女性に聞き「道がわからないので、オススメの店まで連れて行ってください」といってエスコートをお願いして、ついでに、そのまま飲みに誘うパターンなど。

 また、よぅしさんは僕は誠実系ナンパが合うだろう ともおっしゃった。僕の外見から判断したと思う。誠実(フリでも)に声をかけていけば、女子とも出会えるはず。そのために会話だけではなく、シチュエーションや、他の何かを利用したナンパ方法を考察すべきとのアドバイスをいただいた。昨日の僕は、ばかみたいに声かけのことだけを考えていた。きっかけを作る方法はそれだけじゃない、と言われて、昨日の声かけの辛さを思い出し、あれだけに頼らなくてもナンパというものは可能だと言われたのは収穫だった。もちろん声かけはメイン課題だとは思うけど。自分のこれからの選択肢が一気に広がった。

 18:00。店を出た。即系の見分け方を教えてくれると言う。「街で会った女性と、その日にセックスなんてありえないと僕も思ってたんです。でも、できました。実際どういう女性がかかりやすいか見ていきましょうか」とおっしゃった。

  

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 その後しばらく、ふたりで歩いた。

「目はいいですか」と突然、訊かれた。「裸眼ですか? それともコンタクト?」

「あ、はい。コンタクトです」

「そうですか。目がよくないとダメですよ。ナンパは。ナンパされて、すぐ身体を許しちゃうって子は、どこか抜けているんです。それは格好や視線、歩き方に現れます。その感覚は『ふつうの人』だったらわかると思います。いいですか、よく見て下さい

 それから即系の「どういうところ」が抜けたところなのか教えてもらった。最初は、歩いてきた女性を見て「あれです」と教えられても、よくわからなかった。でも「ほら。ちょっとファッションセンスがズレてるでしょう?」「視線が定まってませんね」「歩き方が遅すぎます。目的が定まってないから、暇なんでしょう」という解説も付け足されると、だんだん分かってきた。10分か15分かすると「あれもそうですよね」と自分から当てられるようになった。

 こんなに周囲に集中して繁華街を歩いたことはなかった。 そして昨日が、いかにやみくもだったかを理解した。

 昨日の僕は自分のことだけで夢中だった。どうやったら番ゲができるか。どうやって話しかけたらよいか。ああ言われたら? だが、よぅしさんはまず街の人間を見渡すべきとおっしゃった。こうやって冷静に文章にしてみると当然のことだと思うのに、実際に声かけをしようとすると、緊張は、余裕を殺して、何も見えなくさせる。それが昨日だった。見るのとやるのとは違う。こういうことか。

 

 ただ問題があった。「いい子がいたら実際に声かけていっちゃっても良いですよ」と言われた。よぅしさんは僕の声かけを見てみたいと言っていたし、また僕も見せるべきだった。でも僕は、即系を見つけるため、街の違和感を見つけることに必死だった。凝視してしまい動けなくなった。地蔵だった。でも怖いからなったわけではないと思う。

  どの女性のファッションがズレているか。歩き方がゆっくりしているのか。視線がおぼつかないのか。一瞬、見ただけで把握しなくてはいけず、また見つけたら、迷わずに声かけに突っ込まなければいけない。「動体視力が鍛えられるでしょう?」僕は頷くしかできなかった。見るだけで精一杯だった。

 時折、僕が気づかなくても、よぅしさんが「あれはいけると思いますね」と言うパターンも何度かあった。彼女は、しっかりとした足取りだし、ファッションもきちんとしているから即系ではないと思ったのだが、よぅしさんはつかんでいた。「どうしてですか?」と僕が訊くと「いや、なんとなく…勘です。いけるんじゃないかと思うんです」と言った。これも経験なのだろう。

 夜を迎える歌舞伎町だから、お水系の女性も多く通った。「ギャルはどうですか?」と訊かれたので「ちょっと怖いし、話したこともないです」と正直に応えると「意外とああいうタイプも話を聞いてくれますよ。見た目の派手な髪の色も、あんまり意味がないというか意外と素直な子もいます。」と教えてくれた。

 結局それから1時間ほど、歌舞伎町の入り口を2人で並んで街の人を見ているだけで終わった。よぅしさんは、また「まぁ即系だけにこだわる必要はないと思いますけどね。自分にとって良い子だなって子にいくのが、本来のナンパだと思うし」とおっしゃった。それが結果、締めのアドバイスとなった。

 僕は、声かけを行うことばかり昨日は考えていた。そうじゃなかった。観察力と、きっかけを作るための作戦を考える頭が必要だということを学んだ。ナンパには色々な方法がある。大切なのは思考の広がり。それこそが僕が求めている道に必要なものだった。

 よぅしさんは、僕の疑問に誠実に答えをくれた。

 自分の容姿・性格/狙いたい女性のタイプ/どうやって近づくか/攻めるか。

 考えるべきは自分なりのメソッド。