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タイガーナンパーカット

ナンパ、出会い、恋愛、性的嗜好。menonsoup@gmail.com

「普通の男」の方がタチが悪い

雑文

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 千葉に「ちばから」という有名ラーメン屋があるんだけど、どういうわけかそれを猛烈に食べたいという願望が、東宝の旧ロゴマークの波のように押し寄せてきたのが、その日の朝のことだった。ので、店の近くに住んでいる大学時代の友人を呼んだ。ちばからは駅から非常に離れているので車がないと結構しんどい。彼は地元ファンなので快く了承し、愛車のマークXで駆けつけてくれた。関係ないけど、このマークXってセンスが、もう千葉人だなって思う。もちろんホイールは純正じゃない。

 彼と会うのは結婚式以来で、そのときは銀行の職員だった。奥さんは同じ職場の窓口担当。

 なんでもないようなことが幸せだったと思うパターンのやつ。爆発しろ。

「まだ遊んでんの?」

「……まだです」

 これだけで通じる仲。まあもうアラフォー間近なので言われても仕方ないわけです。

「まだやめてないの?」

「やめないよ」カズかよ。  

 

やめないよ (新潮新書)

やめないよ (新潮新書)

 

 

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 そんなわけで約2年ぶりの再訪と味を楽しんだ。ここはラーメンブログじゃないから味に関する描写は割愛しとくな。ただ、もう年々こういうのがキツくなってきてるから歳なんだなー、と痛感した。地元ファンと認識されると拳大のチャーシューがサービスされるのも、さらに現実を感じさせる。でも、なんだかんだ、また行っちゃうかもしれない。まだ若いって思いたい確認。じ一さんがハッスルして足の骨とか折っちゃうニュースとか全然、笑えないんだよ。マシマシで胃腸炎をこじらせたこともあるしな。


 次の予定まで時間があったし、腹もパンパンで歩けないので、彼の行きつけの浴場施設にでも寄ろうということになったものの、いざ入ろうとしたところで「暴力団ふうの方は入場をお断りしております」という但し書きを見て、躊躇してしまった。一応、僕は暴力団ではないが「暴力団ふうか?」と言われると。ちょっと判断に迷ってしまう。なるほど日頃、僕の身体から湧き出る「ワル」のオーラは暴力団と誤解されてしまう可能性も充分ある。友人に相談したところ「暴力団はサイクリングジャージを着ないだろう」というので安心して、のれんをくぐることにした。

 

「俺さぁ。今度、別れそうなんだよね」

 湯船に浸かりながら、突然、彼が告白する。昼間で、客がいなかったせいもあるだろう。

「え? 嘘でしょ。あんな可愛い奥さんとn「いや。別の子」

 別の? ……ああ『そういうこと』か。お察ししちゃう。だって男の子だもん。

 

 簡単な説明。結婚したのは彼が27歳、奥さん24歳。子どもが2人生まれる。奥さんは育児に夢中で、セックスレス到来。30代前半、千葉の野生児は我慢できない。そんな矢先、前の職場の21歳ギャル(黒木メイサ成分含有率40%)と仲良くなって、なるようになってしまった2年間でした、ということです。ついでに「ミキ(奥さん)よりセックスの相性が良くて離れられなかった」とオマケまでついてきた。 

 要するに、こういうブログに良くある話だ。

 その後「結婚してくれなきゃ別れる」でコジれる展開も含めてな。

 

「子どももいるのに別れるのムリじゃん。終わりじゃん」

「…終わりだねぇ」

 なぜ銭湯で友人の不倫を聞かなければならないんだ、と思いながら、僕は頷く。

「どうすればいい?」

「うーん、どうしたいの?」(NP流ミラー返し)

「(長いので意訳:離婚しないで、どうにかしてゴマかし続けて、あいつとヤリたい)」

 みなさん、こいつクズです。

「まだ21歳なんだから、もう別れてあげたら? さっさと諦めて別のオンナ見つければいいじゃん」

「おまえはやれるやつだから、そういうこと言うんだろ? 俺は普通だからさ。気に入った女を、また探すなんて簡単にできないんだよ」

 話を聞いてたら、のぼせてきた。

「……ふつうって大変なんだね」

 41度の湯船のなかで言えたのは、それだけ。

 

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 夜はアポ。ブライダル・プランナー(26)。経験上この職業って、ちょっとおいしいイメージ。土日祝日も関係なく仕事をしてて、出会いに飢えてる。しかも業務内容は、カップルの祝福係で、つまり幸せをあてられまくる。あと土地柄によっても違うけど顔は比較的、整っているのが多いかな。まぁこの辺は一概に言えないんだけど。

「こんばんは。遅れちゃってごめんなさい」

 でも今日のは一概に言えたやつ。

 後から聞いた話、10代の終わりごろまで芸能界にいて、アイドルユニットとしてデビューする前に辞めたそうだ。っていうか今冬、一番かわいい。 

 

 気に入った女を、また探すなんて簡単にできないって昼間、言われたけど(正直こっちは別に探してないんだよ)っていうのは、風呂上り、頭が冷静になってから思ったことだった。

 僕は、ただ自分の範囲内で抱ける女を抱きにいってるだけだった。

 けれども続けていくと、いろいろ場馴れしてくるから、その範囲がちょっとずつ広がっていく。そうして広がった範囲は、次第に、好みの女の子も、自分の射程圏内に(たまに)ひっかかってくれるようになる。

 うまくなるとか、よくわかんないけど、最近そういう傾向のことを良く実感します。

 

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「わたし、彼氏以外の人とエッチしたの、はじめて」

 ついでに言うと、この日もそう。

「どんな感じ?」

「……ふしぎな感じ」

 そうですか。僕の場合、週1ぐらい、ふしぎ遊戯です。

「ねえ明日、休みって言ってたじゃん。さっき言ってた水族館デートしようよ」

 この子は先述した通り、当方の非常に好みだったので、キープを目論みました。

「明日は休みだけど、施設に行くからダメ」

「施設? なんの施設?」

「んー」この沢城みゆき似の声で、裸の胸を丸出しで煙草に火をつける仕草とかたまりませんね。「育児施設」

「え?なにそれ?」

「子どもに会いにいくの。わたしの」

 はい?

「アナタ結婚シテタノ?」

「してない。未婚」

「どうして一緒に暮らしてないの?」

「んー」

 煙草ひといき、フー。

「障害児だったから。わたし当時、大学生だったから、引き取れなかった」

 

 簡単な説明パート2。 10代の頃、アイドル諦めて、大学に通いました。同じ大学生の彼氏と同棲を始めました。妊娠しました。産まれたら障害児だということが解りました。男は逃げました。途方にくれました。施設に預けることにしました。毎月、金を払う。「ママ」のことはわかる。今は4歳。可愛いけど、スマホのムービーを見たら、明らかに発達障害だとわかる感じ。ヨダレを出して、やたら言語外の大声をあげながら、誕生日のロウソクを吹き消す姿。ムービー停止。

 

「まあ、ママらしいことは、あんまりしてないしね」

「黙ってたのは言いづらかったから?」

「ううん」首を振る。「だって育ててない子どもなんて実感ないから、私にとっては言うほどのことじゃない。かわいいけどさ」

 煙草ひといき、フー。

「それにしたって男、ひどいよね。逃げちゃったってムカつかない?」

「仕方ないよ。彼、ふつうの大学生だったから」

 聞いてるうち、よくわからなくなってきたので、とりあえず流して「ねぇねぇ」で首筋に唇を重ねて早々、2回目をすることにした。

 こういう話題、つくづく向いてない。  

 

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「ふつう」ってなんだろうね。

 言葉遊びをしたいわけじゃないんだけど、たまに落とし穴にハマるのです。


 男性は、ひとりの女性を真摯に愛して、結婚して、仕事を頑張って、やがて子どもを授かって、育児に協力して、家庭を守ろうとする。そんな男のライフプランのデファクト・スタンダードに対して喧嘩を売るほど僕ももう若くはないんだけど、反面、こと性の分野においては、ときどき「個人の歪み」みたいなものがあることに直面して、きっと、みんな、そういうのを受け入れていかなくちゃ仕方ないんだよなってことを思う。

 

 たとえば僕の友達の話でいえば「不倫するな」と正論で殴るのは簡単だけど、それをしたくない。自身、歪みの中心にいる側の人間だからだ。

 

 けれども、たとえ友達でも、あいつの歪みを肯定したくない思いがあって、それについて、ずっと考えてる。

 

 彼の不倫の経緯について、わからないでもなかった。学校でもマジメなやつだった。女の子の経験も片手で足りるはずだ。そうして地元に帰り、若いうちに結婚した。2人、子どもを産んで、育児に夢中の奥さんがセックスに対して拒否感を示すようになった。そんななか若い女と仲良くなって、2年もの間、関係を続けてしまった。

 正直、不倫とか浮気自体はどうでもいいことだと思っている。お互いが知って、望んでやったことだから。


 だけど長くなってくると、女が未来を求めはじめるのは当たり前なんだよね。我々の言葉でいえば、こういう重くなってきた女は「地雷化」とか言ったりして、本命がいる場合は、得てしてトラブルの原因になりやすいので、そうなる前に切ったり、あらかじめ対抗策を心得てるんだけど、遊び慣れてない男は真剣に女を口説いて落としてから、本命(奥さん)と並行活動したりするので、こんなふうに当然、地雷化してしまい、別れるときコジれる。

「地雷化」する契機は、いろいろあるんだけど、たとえば性や恋愛にウブな女の子はセックスしたら相手のことを好きになりやすいので比較的、要素は秘めていると言える。


 それで言うと黒木メイサ(不倫相手)の場合、僕の友達との未来を夢見て、ずっと一緒にいるのに、その度、はぐらかされ続けるという、この先の時間は。とっても不安だろうなと僕は察することができて、そんな状態にさせる友達の真意は「カラダの相性が良かった」「別のを簡単に見つけることができない」というのは、全部おまえの勝手じゃん、と思う。

 女遊びをするのは、こっちも散々言えっこないんだけど、そのなかでも自分の都合を優先させて、相手の心を不安定にしてでも繋ぎ留め続ける行為は、どうにもルール違反というか、スマートな行為じゃないんだよな。


 遊び人って、ぶっちゃけ次もいるし、いなくても、また探せばいいと考えるから、この子とは、もう無理なんだなと察すると簡単に身を引く。それはそれで代替可能に基づくデジタルな考え故なんだけど、少なくとも女の子は病まずに解放される。加えて、たいていは「遊んでるふう」を常日頃から出しているから、相手である女の子の方も最中、あらかじめ理解というか覚悟してたりして、いざというときのダメージは然程なかったりする。

 もっともダメージ云々は僕も過去の相手を見てきた限りで、本当のところ、わからなかったりするけど。


 それと比べて「ふつうの男」は、奥さんとは別の繋がりを得たパートナーを重要視してしまい、なかなか離すことができない。ライナスの毛布のように執着しておきながら、しかし相手の未来は保障しない。

 彼女たちの心を、先も後もない世界に閉じ込めてしまう。

 僕からすれば、そういう男は、チャラ男より全然タチが悪い気がする。

 2番目の男に関しては最早、言うまでもない。まぁあの話を聞いていて気になる現実問題は色々あったんだけど、これ以上、つまらない過去を詮索したくはないんだ。彼女が、昔のことを整理できていて、いま僕がちょっかいを出すことについて「それ」は直接の障害じゃない。

 僕は、ただのプレイヤーだから、それだけの理解でいい。

 

 念のために言っておくと、これは決して「俺たちの方がマシだ」という話をしたいわけじゃない。

 むしろ性に潔癖な人から見れば、僕らも、彼らも、どっちの男も総じて似た汚物にしか見えないっていう感想を、きっと持つんじゃないかな?

 OK。間違ってないよ。

 だけど、ひとつだけ。僕はヤリたい男だけど、自分のヤリたさで女を不幸にさせる気はないんだ。狙うところは「最近、彼氏もいないし、この人、面白いから一回ぐらいはエッチしてもいいかなー」ぐらいのポジションだから。実際それで、ささやかな実績は出てるし、何人かの女の子は、僕のそういう「歪み」を理解しつつも時々、遊んでくれてる。エッチはあったり、なかったり、要するに友達になってる。この前は、なぜか婚約パーティーにも行った。旦那は見事なハゲだったんで、さんざん笑って帰ってやった。来週その子とダーツに行く予定。でも、もう、させてもらえないだろうな。ちょっと残念。

 

 こういった関係が果たしてハッピーになれるかっていうと、まぁそうなれるように毎度ふるまってる、としか言いようがない。もちろん、ならないこともある。だけど、いつも下心を抱えてるせいか、僕との出会いが、相手の子にとって、自分の下心以上の価値を与えられたらいいんだけどな、なんて、つい心の片隅で考えたりする。知ってた? ギブ&テイクは、いつも「ギブ」から始まるってこと。もっとも、これは理想論だけど。

 

 結局、自分と仲良くなった女の子を、どう扱うかは男次第なんだけど、それは一見した真面目さや、チャラさとは決して関係ない気がするんだよな。

 このへん上手く言い表せる言葉を、ずっと探していたんだけど思いつかなかった。なんだろう?

 

 


Pink Lady S.O.S