タイガーナンパーカット

ナンパ、出会い、恋愛、性的嗜好。menonsoup@gmail.com

もうそろそろ奢られることにこだわり続けた女性が幸せになれた実例が出てきてくれませんか?

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 この王道テーマを一度ちゃんと取り扱ってみたい、という思いはあったにせよ、どうもまとまらなかったり、諸々の葛藤みたいな感情もあって「そういうの、まるごと書き流して終わらせる」という手段で、今回むりやり乗り切ってみようと思います。

 

 動機を説明するために、諸々の葛藤を説明したほうが話が早いんですけど「僕がお金の話が苦手」という単純なものです。

 ぼく個人としては「人生ストレス感じない程度にあればいい」っていうスタンスなんですけど、世間には「金≒人間の価値」みたいな考え方の人って結構いて、そういう人たちって「おまえの年収いくら?」なんて「自分より下だったら勝ち、下だったら負け」みたいな勝手な俺ゲームはじめてきちゃって、その勝手なモノサシにされる流れが不快なんですよ。「おれの人生ゲーム、おまえと同じルール設定じゃない」と言ったところで鈍感な人間と一緒にいるのはしんどい。そういう意味でいうと「お金に対するストレスから解放されたい」というのは「自分が不便に感じない分だけ稼げればいい」のもあるけど「金銭価値観の違う人間と距離を置きたい」っていうのもあるよな。

 えっと、現時点で伝わってるかな? そういう人が書いてます。


 つい最近も、牛丼屋の店長だった友達が「そういうの」に目覚めだして、どうにも怪しい不動産関係の零細に転職したと思ったら、LINEのタイムラインに「男だったらクルーザーぐらい持ってないとな。今日も稼ぐぞ!」なんて写真付の投稿をしたっきり、めっきり音沙汰がなくなった。

 彼の「一人前の男=クルーザー」という式は、いまいち意味がわからないが、30手前で現状不満から「お金」に目覚める男性って、普通にある事とはいえ「ちょっとした年収アップ目的で転職」ぐらいならまだしも、たまに彼ぐらいまでイッちゃってるやつもいて、だいたい「遅れてきた厨二病」みたいな印象を受ける。成功できるといいねと思いつつ、実例にまだお目にかかったことがないのは、僕の祈りが採用の人事なみに足りないせいだろう。


 ほら、いきなり脱線した。お金と恋愛の話をするんだった。

 

 そんなわけで提題なのだが、奢る奢られる論とかも、僕がこのブログを初めてからも何十回とループしてる話題で、きっと、それは皆が「飽きた」って思う前に「中の人間の入れ替わり」が起こってるんだろうな、っていう印象で昨今、長く居すぎた自分の老害化を否応なく認識させられてるんですが、近頃ようやく見なくなってきたから安心しつつも、恋愛系のWebメディアとかで、PV目的のライターあたりは狙って書いて、小バズって、またTLで文字みちゃうんだろうなって想像をするだけで、あ…もうつらい。

 

 でも前々から思ってたんですけど、この話、そもそも「恋愛とは別の話」じゃないですか? そんなの余裕のある方が払えばいいじゃん、って思うし、話をこねくり回して「○○だから男が払うべき」とか「○○だから女も払うべき」みたいな払いの押し付け合いするの自体、もう、めちゃくちゃ醜い。

 ただ、どっちの言い分も聞いてると敢えて言うなら「ワリカンの方が正しいのかもしれないなー」とは、ちょっとだけ思う。 

 

 だって今って「男の年収が、女の年収より上」っいうことが確実な時代じゃなくないですか? たとえば、お互いが30手前だとして、女の人が「夜勤もしてる看護師」だったとしたら手取り、そこらの男性と、そんな変わらないですよ。あと美容師とかSEなんかの技術職だったら、男女差も基本なかったりしますよね。これは、ただパッと思いついた例ですけど、要は女の入って稼ごうと思えば、昔よりも働ける土壌が沢山あると思うんですよ。別に難関の公的資格試験うけなくても「男と同程度に稼ぐ」ぐらいだったら、今の御時世、そんな難しくない。

 そもそもインターネットで、お金の話が揉めやすいのは、各々みんな年収が違うのに自分の立場でワチャワチャやるせいっつーのもある。そりゃ年収900万と年収300万がお金について語り合ったところで話が合うワケないでしょ。みたいな。

 

「ふつう以上に儲けてるハイスペ男子と知り合いたい」シンデレラ層の方に関しては、これとはまた別の話なので、ばっさりカットしていきますね(バルタン星人ポーズ)。


 それで言うと昔はあちゅう「女は化粧品代が月7万円かかってるんだから、男が奢ってもいいかもね」で炎上したことありましたよね。炎上したぐらいだから、もう当時から反発はハンパなかったわけですが、なんつ一か「私は男より稼いでないから」「私は化粧品にお金をかけてるから」とか、いちいち色んな理由をつけたところで、もしかしたら男の方だって、いろんな事情はあるかもで、そういう互いのバックグラウンドを無視して話をするならワリカンの方が、巡り巡って両成敗な気がするんですよね。

 

 最近どっかのモデル?による「私は儲かってるけど、好きな人には甘えたいから、まずゴハン奢ってくれないと彼氏になる未来はない」みたいなWeb記事を見かけて、それって「奢ってもらう相手の態度を見て、はじめて相手を異性だと認識する」というスイッチが知らぬ間できちゃってるってことだから、それはそれで性として悲しい歪みだなーって思った。

 だって、これ男が「巨乳じゃないと女だと認識できない」って言い出すのと、ほぼ同等の意見だと思いますよ。


 ただ、そういっても僕の場合、女性と1対1でゴハンに行ったら現状、ほぼ100%奢ってるんですよね。

 それは言うたび、偉い、とか言われたり、男だから普通でしょ? みたいな様々な反応をもらってるんですけど、すでに書いた通り、面倒なだけです。そういう、どっちが奢るとか、ワリカンがベターとか、男が多めとか、女から徴収するのとか、もう何もかもが、めんどい。もしかすると、こういう論議では負けかもしれないが、そもそも戦う気が、こっちにはない。おそらく誰かから影響でも受けない限り、今後もそうすると思うし、そこには僕個人も一切不満はないんだけど、まぁこの話を客観的な視線で見るんだったら「うーん、ワリカン寄りかなあ」という意見を述べたつもりです。

 

 ちなみに僕のチャラめな経験談も付け加えておくと、奢ることと、店のグレードと、セックスできる打率は、あまり相関関係ないように思います。この辺よく言ってる人多いけどね。

 もちろん女の性格、話の流れ、本人の腕なんかもあると思うんですけど、店の質がどうとか、メニューがどうとか、あと店まで遠いとか、細かくケチつけてくる女性って、だいたい後の行程もグダグダ言うので切ってもいいかなーって個人的には判断してます。

 それでも僕が奢ったり良い店に誘ったりするのは、ただの趣味とか主義とか、そういうもんだと思われる。自分から誘っておいて、徴収する行為が好きじゃないっていうか。でも結局このへんも本人の道徳とかの話だと思いますね。

 

 ただね。わかるんですよ。六本木あたりとか歩いてると「あれ?昔カンナムスタイル歌ってました?」って感じのおっさんと、きれいで若い女性の夫婦とか普通に見かけるから、もしかしたら、あるんだろうなーって頭の隅では思っちゃいるんだけど、そういう提題みたいな女性の本音を聞くことは多分ない。

 

 ないから想像するしかないんだけど、めちゃめちゃ残念な話、金もってる男って、普通に「女慣れ」してるんですよ。出会いも多いし、そんな良い女に会って誘ってメシ食っても、すぐベッドに誘ったりしないんですよ。だって他にも、そういう日くるって本人わかってるし。余裕がある。

 そして言ってないけど、やつらも意外と失敗してるんですよ(知り合いにお金持ちが沢山いるので、こっちは良く聞く)。失敗が多いってことは、次の誘い方がうまくなっちゃうんですよ。要はナンパみたいなことしなくても自動的に出会いとかあるんですよね。そりゃ数こなしたら、カンナムスタイルでも「ルックス下剋上みたいなのが1回ぐらい成功しますよ。

 

 つーか、これ言ったらキリねえなってことがあって「恋愛」を「お互いの気持ち」以外の局面で話そうとするから、くだらない議論が発生するんじゃないですか?

「『あの人がいい』『この人がいい』みたいで済めば良かったのは学生時代だけで、今は大人だから色々あるの」とか言われますけど、大人になっても純粋に見れなくなったのは、そうできなくなった環境を作った本人の問題も多少あるとは思いますよ。


 たとえば女性に訊きたいんですけど、あなたが社長令嬢で、無限に使えるクレジットカードと、財布に30万ぐらい常に入ってるとしたら、相手の男性が「ワリカン要求した」とかで、男性の良し悪しのファイナルアンサーになったり、イライラしたりします? そりゃ夕力られたりしたら、さすがに「は!?誘っておいてそれ!?」ってなるかもしれないけど、向こう持ちか、半分かなんて、多少どうでも良くなってくるんじゃないですかね。


 僕も一応いろんな女性とメシ食ったりしてきたんですけど、けっこう社長令嬢とか、公認会計士、CAとか、まあ貰ってそうなひとたちほど、向こうからワリカンを言ってくるんですよね(毎度、断ってるんですけど、ほんとに払ってくれそうな気配がある)。


 そんでもって出会い系とかで会った事務の派遣OLです、みたいな方が「すみません今夜、奢って下さい」って自分から堂々と言ってきて、このパターン95%ぐらい、そうだったんですけど、後でドロンされるんですよね。

 途中で「こいつ、ないわ」って思われたにしろ、こういう残虐プレイをするのは「そういう層」だなぁっていう経験上あって、まあ、このへん過去の失敗については恨むとか全然ないんだけど、こういう忍法「奢られドロン」を繰り返して、さまよう女の子たちって最後どんな男性を選ぶんだろうな、という興味はある。

 

 逆に男のほうも、価値基準という意味では似たようなことがあって、正直ブサイクでトーク微妙なやつほど合コンの後で「今日は可愛い子いませんでしたね」みたいなことを言ってきて(え? おまえの顔で、それ言う!?)って思っちゃうし、イケメンほど「合コンがブスばっかり」みたいな惨劇を受けても、あまり気にしてこないし、2か月ぐらいしたら、あっさり彼女ができたりする。

 

  あれは絶対、神さまが心の清い者に補正をかけてるんですよ…と言う美談でシメたいワケではなくて「気持ちの余裕」みたいなもんが有利にコトを運ぶ理屈は、なんか存在すると思うんですよね。


 そういや、さっき事務OLのくだりの残虐プレイにも続くんですけど、どうも「僕」の本業って、ちょっとお金もっているように思われるらしくて、あまり日頃そういったことは言わないようにしてます。つーか個人情報に関わることは極力いってない。それは僕のことを「面白い」とか「興味ある」とか「楽しい」っていう原始的な側面だけで見て欲しいっていうワガママと、もし付き合ったりすることになったら、そんとき初めてダダ甘えさせて「私の彼氏、実はすごかった」的なビックリした顔が見たいっつ一願望が結構ある。

 僕は違いますけど、こういう遠山の金さんみたいな願望を持つ「隠れ富裕層」は意外といます。


 ついで、もうひとつ理由として、まだあまり仲良くなってもない人から「どうせお金もってるんでしよ? 払ってよ」みたいに言われることが、すごいキライなんですよ。もし仮に持ってたとしても、それは僕自身が努力したからであって、おまえの為じゃないぞ! って強く思うし、そもそも奢る奢らないって本人の自発的な感情から、決めたい事柄じゃないですか。なんで、そっちが促すの?


 女の人だって「どうせヤリマンなんだろ? 俺ともヤレよ」って言われたら、たとえヤリマンだって120%断るじゃないですか。これ、それに近いと思うんだけど。


 僕はケチじゃないし、むしろ奢りたがるタイプなんですけど、それはあくまで身内、友達、恋人、仕事の後輩といった「自分の範囲内」であって、その外から他人の金を平気でナメてかかってくるタイプのひとって、どうしても好きになれないんですよね。ナンパ中とかは、ある意味「ゲーム料」だと思って、知らん女の子でもバカスカ使うんですけど。
 ただ、そういう人って意外と多いんだなーって社会人になってから知って、びっくりしてる。

 

 だってお金の持ってる量の多い少ないは、個人差があるかもしれないけど、少なくともそれは「本人が働いた労力と時間で得たもの」じゃないですか。そういった人の持ってるものを軽く扱うってことは、そりゃ本人をナメてるってことですよ。


 この考え方って、古風なのか、潜在的ケチなのか、わからないけど、ただのお金に関する個人的な思想でしかなくて、どんどん脱線してきてるってことは解ったので、このへんがエントリの潮時なんだろうな…。

 


 そんでもって今ざっと読み返して思ったんだけど、やっぱり、これ恋愛とか性愛とか、そういうジャンルの話じゃなくないですか?

  ほらー!こんなの個人の道徳と年収と価値観で全部、違う話じゃん!もうやめようぜ?な?

 


【追記】 

かわいくおごられて気持ちよくおごる方法

かわいくおごられて気持ちよくおごる方法

 

 ちゃんと結論が出なかった反省から、上記の先生の本を読みました。 

 いろんなことが書いてあるんですが。この件についてだけの要約をします。

 

「(奢る奢らない論自体は)人それぞれだと思う。ただし『奢られる』ということは、相手から特別だと思われているということ。男性からの好意の大小がどう態度に出るかを女子は見ているので『奢る』というのも、その好意を伝える表現のひとつ。

 気持ちの大小や、特別さを伝えることが大切であって、どっちが稼いでるとか男女平等がどうとか、そういうカテゴリの話じゃない」

 

 さすが長年このへんホジホジしてメシ食ってきたひとは着地がうまいですね。

 男女平等とかダメだそうです。誰だよ、そんなの書いたやつ。

 

 だけど「男性に奢られることを、特別だと思わない。むしろ当然だと思ってる女の子」が現実に沢山いるということを、恋愛市場の荒波に晒されたメンズ側は経験を通して知らされている以上、その「特別さ」推しには納得しない男も多いだろうな、という感想を弊社としては抱きました。 

 

 結論が「思いやり」とか「好意を伝える」とか、ふんわりしたところで止められると、一見きれいにまとまるんだけど、そうやって真剣に気持ちを伝えようとして、フラれてきた男のほうも僕は知ってるから、うーん、と思うし、ただ、おごられる側の女の人が読む場合「そうよ気持ちよ!私はお金じゃなくて男性からの大切に思われたい気持ちを求めてるの!さすが、はあちゅうさん!」ってなるから気持よく読めるだろうなーと思いました。

(でも、これ、いくら一手段といっても、男にとって本当に「特別さ」を伝えるのは払いの場じゃないよな…)

 というのが一連の僕の感想なんですけど、これはまた別の話になるからやめとくかな。

 

 ある程度、考えたら、この話は自分的にスッキリしてきたんで、もういいです。

 これ以上は、ただの宗教論にしかならない気がする。

 

 ちなみに、今回のエントリ最大のおもしろポイントは「気持ち以外の話で恋愛を語るからこじれる」と主張した、当の本人が一番こじれる方向に特攻していったところです。

デートに使える東京都内のおいしいラーメン屋 15店紹介 in 2016(+オマケ)

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 2年前に書いた同タイトル記事から、新たにお店を御紹介させていただくStyleです。

  

 前回の更新で本来、無用極まりないラーメン描写を記事に盛り込む趣味ぶりに、しばらく控えなきゃ、と女子高生の甘いもの帰りのような意思を固めていたのに、その直後、読んだ人から件の続編を希望され、この更新をキメた。意思の弱さまでJK真似る必要ないのにと我ながら思う。一人称が「ゥチ」になる日も近い。

 なぜラーメン屋デートなのか、という基本的な骨子は2年前の口上と変わらない。選別指標も同じだ。いくらリクエストとはいえ、また同じネタで歴史を繰り返すのは焼き回しではなく、年間400店舗が入れ替わるラーメン界のイノベーションの速度が、その価値に充分、値するからであり、情報のアップデートと啓蒙活動は、女とラーメンをデュアルコアで語る僕にしかできないことだ。ただ、紹介するコンセプトは自分のなかで、ちょっと変わってもいる。あの頃は「仲良くなろうとする子と行く店」だったのに対して、今回は「仲良くなれた子と一緒にデートで行きたい店」というふうになった。これは2年間における自分の心境と戦術の変化が大きく影響しているといえる。とはいえ、これは所詮、僕の意識の問題でしかないから、もちろん、これを読んでる交際中のカップルにだって行ってほしい。むしろ、そういうことを考えていたら、都心ターミナル駅にはこだわらなくなった。そういや前回「ここはラーメンブログじゃないから味の描写は」とか書いたけどな。あれは嘘だ。

 そういうわけで早速、紹介していこう。

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「普通の男」の方がタチが悪い

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 千葉に「ちばから」という有名ラーメン屋があるんだけど、どういうわけかそれを猛烈に食べたいという願望が、東宝の旧ロゴマークの波のように押し寄せてきたのが、その日の朝のことだった。ので、店の近くに住んでいる大学時代の友人を呼んだ。ちばからは駅から非常に離れているので車がないと結構しんどい。彼は地元ファンなので快く了承し、愛車のマークXで駆けつけてくれた。関係ないけど、このマークXってセンスが、もう千葉人だなって思う。もちろんホイールは純正じゃない。

 彼と会うのは結婚式以来で、そのときは銀行の職員だった。奥さんは同じ職場の窓口担当。

 なんでもないようなことが幸せだったと思うパターンのやつ。爆発しろ。

「まだ遊んでんの?」

「……まだです」

 これだけで通じる仲。まあもうアラフォー間近なので言われても仕方ないわけです。

「まだやめてないの?」

「やめないよ」カズかよ。  

 

やめないよ (新潮新書)

やめないよ (新潮新書)

 

 

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 そんなわけで約2年ぶりの再訪と味を楽しんだ。ここはラーメンブログじゃないから味に関する描写は割愛しとくな。ただ、もう年々こういうのがキツくなってきてるから歳なんだなー、と痛感した。地元ファンと認識されると拳大のチャーシューがサービスされるのも、さらに現実を感じさせる。でも、なんだかんだ、また行っちゃうかもしれない。まだ若いって思いたい確認。じ一さんがハッスルして足の骨とか折っちゃうニュースとか全然、笑えないんだよ。マシマシで胃腸炎をこじらせたこともあるしな。


 次の予定まで時間があったし、腹もパンパンで歩けないので、彼の行きつけの浴場施設にでも寄ろうということになったものの、いざ入ろうとしたところで「暴力団ふうの方は入場をお断りしております」という但し書きを見て、躊躇してしまった。一応、僕は暴力団ではないが「暴力団ふうか?」と言われると。ちょっと判断に迷ってしまう。なるほど日頃、僕の身体から湧き出る「ワル」のオーラは暴力団と誤解されてしまう可能性も充分ある。友人に相談したところ「暴力団はサイクリングジャージを着ないだろう」というので安心して、のれんをくぐることにした。

 

「俺さぁ。今度、別れそうなんだよね」

 湯船に浸かりながら、突然、彼が告白する。昼間で、客がいなかったせいもあるだろう。

「え? 嘘でしょ。あんな可愛い奥さんとn「いや。別の子」

 別の? ……ああ『そういうこと』か。お察ししちゃう。だって男の子だもん。

 

 簡単な説明。結婚したのは彼が27歳、奥さん24歳。子どもが2人生まれる。奥さんは育児に夢中で、セックスレス到来。30代前半、千葉の野生児は我慢できない。そんな矢先、前の職場の21歳ギャル(黒木メイサ成分含有率40%)と仲良くなって、なるようになってしまった2年間でした、ということです。ついでに「ミキ(奥さん)よりセックスの相性が良くて離れられなかった」とオマケまでついてきた。 

 要するに、こういうブログに良くある話だ。

 その後「結婚してくれなきゃ別れる」でコジれる展開も含めてな。

 

「子どももいるのに別れるのムリじゃん。終わりじゃん」

「…終わりだねぇ」

 なぜ銭湯で友人の不倫を聞かなければならないんだ、と思いながら、僕は頷く。

「どうすればいい?」

「うーん、どうしたいの?」(NP流ミラー返し)

「(長いので意訳:離婚しないで、どうにかしてゴマかし続けて、あいつとヤリたい)」

 みなさん、こいつクズです。

「まだ21歳なんだから、もう別れてあげたら? さっさと諦めて別のオンナ見つければいいじゃん」

「おまえはやれるやつだから、そういうこと言うんだろ? 俺は普通だからさ。気に入った女を、また探すなんて簡単にできないんだよ」

 話を聞いてたら、のぼせてきた。

「……ふつうって大変なんだね」

 41度の湯船のなかで言えたのは、それだけ。

 

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 夜はアポ。ブライダル・プランナー(26)。経験上この職業って、ちょっとおいしいイメージ。土日祝日も関係なく仕事をしてて、出会いに飢えてる。しかも業務内容は、カップルの祝福係で、つまり幸せをあてられまくる。あと土地柄によっても違うけど顔は比較的、整っているのが多いかな。まぁこの辺は一概に言えないんだけど。

「こんばんは。遅れちゃってごめんなさい」

 でも今日のは一概に言えたやつ。

 後から聞いた話、10代の終わりごろまで芸能界にいて、アイドルユニットとしてデビューする前に辞めたそうだ。っていうか今冬、一番かわいい。 

 

 気に入った女を、また探すなんて簡単にできないって昼間、言われたけど(正直こっちは別に探してないんだよ)っていうのは、風呂上り、頭が冷静になってから思ったことだった。

 僕は、ただ自分の範囲内で抱ける女を抱きにいってるだけだった。

 けれども続けていくと、いろいろ場馴れしてくるから、その範囲がちょっとずつ広がっていく。そうして広がった範囲は、次第に、好みの女の子も、自分の射程圏内に(たまに)ひっかかってくれるようになる。

 うまくなるとか、よくわかんないけど、最近そういう傾向のことを良く実感します。

 

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「わたし、彼氏以外の人とエッチしたの、はじめて」

 ついでに言うと、この日もそう。

「どんな感じ?」

「……ふしぎな感じ」

 そうですか。僕の場合、週1ぐらい、ふしぎ遊戯です。

「ねえ明日、休みって言ってたじゃん。さっき言ってた水族館デートしようよ」

 この子は先述した通り、当方の非常に好みだったので、キープを目論みました。

「明日は休みだけど、施設に行くからダメ」

「施設? なんの施設?」

「んー」この沢城みゆき似の声で、裸の胸を丸出しで煙草に火をつける仕草とかたまりませんね。「育児施設」

「え?なにそれ?」

「子どもに会いにいくの。わたしの」

 はい?

「アナタ結婚シテタノ?」

「してない。未婚」

「どうして一緒に暮らしてないの?」

「んー」

 煙草ひといき、フー。

「障害児だったから。わたし当時、大学生だったから、引き取れなかった」

 

 簡単な説明パート2。 10代の頃、アイドル諦めて、大学に通いました。同じ大学生の彼氏と同棲を始めました。妊娠しました。産まれたら障害児だということが解りました。男は逃げました。途方にくれました。施設に預けることにしました。毎月、金を払う。「ママ」のことはわかる。今は4歳。可愛いけど、スマホのムービーを見たら、明らかに発達障害だとわかる感じ。ヨダレを出して、やたら言語外の大声をあげながら、誕生日のロウソクを吹き消す姿。ムービー停止。

 

「まあ、ママらしいことは、あんまりしてないしね」

「黙ってたのは言いづらかったから?」

「ううん」首を振る。「だって育ててない子どもなんて実感ないから、私にとっては言うほどのことじゃない。かわいいけどさ」

 煙草ひといき、フー。

「それにしたって男、ひどいよね。逃げちゃったってムカつかない?」

「仕方ないよ。彼、ふつうの大学生だったから」

 聞いてるうち、よくわからなくなってきたので、とりあえず流して「ねぇねぇ」で首筋に唇を重ねて早々、2回目をすることにした。

 こういう話題、つくづく向いてない。  

 

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「ふつう」ってなんだろうね。

 言葉遊びをしたいわけじゃないんだけど、たまに落とし穴にハマるのです。


 男性は、ひとりの女性を真摯に愛して、結婚して、仕事を頑張って、やがて子どもを授かって、育児に協力して、家庭を守ろうとする。そんな男のライフプランのデファクト・スタンダードに対して喧嘩を売るほど僕ももう若くはないんだけど、反面、こと性の分野においては、ときどき「個人の歪み」みたいなものがあることに直面して、きっと、みんな、そういうのを受け入れていかなくちゃ仕方ないんだよなってことを思う。

 

 たとえば僕の友達の話でいえば「不倫するな」と正論で殴るのは簡単だけど、それをしたくない。自身、歪みの中心にいる側の人間だからだ。

 

 けれども、たとえ友達でも、あいつの歪みを肯定したくない思いがあって、それについて、ずっと考えてる。

 

 彼の不倫の経緯について、わからないでもなかった。学校でもマジメなやつだった。女の子の経験も片手で足りるはずだ。そうして地元に帰り、若いうちに結婚した。2人、子どもを産んで、育児に夢中の奥さんがセックスに対して拒否感を示すようになった。そんななか若い女と仲良くなって、2年もの間、関係を続けてしまった。

 正直、不倫とか浮気自体はどうでもいいことだと思っている。お互いが知って、望んでやったことだから。


 だけど長くなってくると、女が未来を求めはじめるのは当たり前なんだよね。我々の言葉でいえば、こういう重くなってきた女は「地雷化」とか言ったりして、本命がいる場合は、得てしてトラブルの原因になりやすいので、そうなる前に切ったり、あらかじめ対抗策を心得てるんだけど、遊び慣れてない男は真剣に女を口説いて落としてから、本命(奥さん)と並行活動したりするので、こんなふうに当然、地雷化してしまい、別れるときコジれる。

「地雷化」する契機は、いろいろあるんだけど、たとえば性や恋愛にウブな女の子はセックスしたら相手のことを好きになりやすいので比較的、要素は秘めていると言える。


 それで言うと黒木メイサ(不倫相手)の場合、僕の友達との未来を夢見て、ずっと一緒にいるのに、その度、はぐらかされ続けるという、この先の時間は。とっても不安だろうなと僕は察することができて、そんな状態にさせる友達の真意は「カラダの相性が良かった」「別のを簡単に見つけることができない」というのは、全部おまえの勝手じゃん、と思う。

 女遊びをするのは、こっちも散々言えっこないんだけど、そのなかでも自分の都合を優先させて、相手の心を不安定にしてでも繋ぎ留め続ける行為は、どうにもルール違反というか、スマートな行為じゃないんだよな。


 遊び人って、ぶっちゃけ次もいるし、いなくても、また探せばいいと考えるから、この子とは、もう無理なんだなと察すると簡単に身を引く。それはそれで代替可能に基づくデジタルな考え故なんだけど、少なくとも女の子は病まずに解放される。加えて、たいていは「遊んでるふう」を常日頃から出しているから、相手である女の子の方も最中、あらかじめ理解というか覚悟してたりして、いざというときのダメージは然程なかったりする。

 もっともダメージ云々は僕も過去の相手を見てきた限りで、本当のところ、わからなかったりするけど。


 それと比べて「ふつうの男」は、奥さんとは別の繋がりを得たパートナーを重要視してしまい、なかなか離すことができない。ライナスの毛布のように執着しておきながら、しかし相手の未来は保障しない。

 彼女たちの心を、先も後もない世界に閉じ込めてしまう。

 僕からすれば、そういう男は、チャラ男より全然タチが悪い気がする。

 2番目の男に関しては最早、言うまでもない。まぁあの話を聞いていて気になる現実問題は色々あったんだけど、これ以上、つまらない過去を詮索したくはないんだ。彼女が、昔のことを整理できていて、いま僕がちょっかいを出すことについて「それ」は直接の障害じゃない。

 僕は、ただのプレイヤーだから、それだけの理解でいい。

 

 念のために言っておくと、これは決して「俺たちの方がマシだ」という話をしたいわけじゃない。

 むしろ性に潔癖な人から見れば、僕らも、彼らも、どっちの男も総じて似た汚物にしか見えないっていう感想を、きっと持つんじゃないかな?

 OK。間違ってないよ。

 だけど、ひとつだけ。僕はヤリたい男だけど、自分のヤリたさで女を不幸にさせる気はないんだ。狙うところは「最近、彼氏もいないし、この人、面白いから一回ぐらいはエッチしてもいいかなー」ぐらいのポジションだから。実際それで、ささやかな実績は出てるし、何人かの女の子は、僕のそういう「歪み」を理解しつつも時々、遊んでくれてる。エッチはあったり、なかったり、要するに友達になってる。この前は、なぜか婚約パーティーにも行った。旦那は見事なハゲだったんで、さんざん笑って帰ってやった。来週その子とダーツに行く予定。でも、もう、させてもらえないだろうな。ちょっと残念。

 

 こういった関係が果たしてハッピーになれるかっていうと、まぁそうなれるように毎度ふるまってる、としか言いようがない。もちろん、ならないこともある。だけど、いつも下心を抱えてるせいか、僕との出会いが、相手の子にとって、自分の下心以上の価値を与えられたらいいんだけどな、なんて、つい心の片隅で考えたりする。知ってた? ギブ&テイクは、いつも「ギブ」から始まるってこと。もっとも、これは理想論だけど。

 

 結局、自分と仲良くなった女の子を、どう扱うかは男次第なんだけど、それは一見した真面目さや、チャラさとは決して関係ない気がするんだよな。

 このへん上手く言い表せる言葉を、ずっと探していたんだけど思いつかなかった。なんだろう?

 

 


Pink Lady S.O.S