草食系サラリーマンが月1回、新しい女性とセックスし続けてきた方法(3)
■ スケジュールの組み立て
さて無事、会が終わった。あなたは何人、番ゲができただろうか。会の規模にもよるが、だいたい5人の人物の連絡先を抑えていくことが望ましい。「幹事」「幹事候補」「ターゲット(2~3人)」。この数は理想なので、必ずしも守らなければいけないわけではない。 会によってはゲット対象が見つからなかった、ということもあるだろう。逆に多い場合は、ぜんぜん構わないと思う。ただ僕の場合、3人を超えると管理できなくなってしまうので最大を決めている。ひとまず、ここから先は「うまくいった」という前提で話を進めていく。
次にメールを繋げて、相手へのアポイントメントを取っていく。だいたい、こんなスケジュール。
幹事との面識がなかった場合、女性はひとまず後回しにして、一週間以内に幹事へのアポを最優先で行う。
なぜかというと、もともと女性をゲットする目的ではなく、人脈作りの一環から作られたメソッドのため、太いパイプを持つ人間からアポを取るために作られたプログラムだからなのだが、しかし、このメソッドの根幹は、自分が女性を和ませたり調達するのではなく、すでに幹事の手によって作られた「和みやすい状況で多くの女性と会話できる」という異業種交流会という空間を維持し続けることにある。
毎回4000~5000円程度の出費で、約2ダースの女性と知り合える。しかも、ガンシカされない状況で。
そういう手腕を持つ幹事とは「一週間以内に会う」ことを期待したい。ただし週末は、女の子とのアポにあてていきたいので、ここでは月~水曜といった週の先頭に予定をはめていく。
■ 幹事とのアポイントメント
幹事とのアポでは何をするか? ただ話をすればいい。初対面なら会話は尽きないだろう。たとえ、あなたが話し下手でも、基本的に幹事をやるような人種は「相手を喜ばせたい」気質が多く、彼らのほうから進んで話をしたがるから、あまり心配しなくて良い。それに、お互いの自己紹介をして、仕事、趣味、人生観、恋愛トークで1時間は吹っ飛ぶ。そうして最後に「次の会があったら是非、呼んで下さい」といったことをアピールする。僕は、こういう幹事(イベンター)を何十人も知り合ってきた。カラテカの入江のように。人脈のネットを張り巡らせている。
ところで、なぜ彼らは異業種交流会を開くのだろうか? 自らの婚活? ボランティア精神? いいや。経験でいうと、7割以上はビジネスだ。僕の知っている幹事の代表的な職業は、外資系生命保険の営業、スクールカウンセラー、税理士の卵、ネットワークビジネス、という内訳で、きれいに人間相手のビジネスが揃っている。
たとえば「外資系生命保険の営業」は、結婚前の女性を集めて、自分をアピールするためにやっている。彼は、最終的に、女性を自分の薦める外貨保険に加入させるシナリオの一環として、そういうイベントを定期的に開催している。男性より女性のほうが保険に入りやすい。「もし将来、結婚したいなら、式のお金を今から貯めておきたいよね。それと未来の病気への不安の対策も両方できるとしたら理想的じゃない?」というレトリックを巧妙に使う。彼の目的は女の子の財布、僕は女の子のカラダ。僕たちは、なにも違わない。
それから「ネットワークビジネス」。女性の食いつきがやけに良いと思ったらネットワークビジネスの勧誘をされた、といったナンバ師は多いんじゃないかと思う。強引な勧誘をされたなどの苦い経験を持つ者は「そんなネットワークビジネスの幹事と話して大丈夫なのか?」と不安がる声も聞こえてきそうだ。だが、そういう幹事をやる人間ほど「ネットワークビジネスだけで生計を立てられる」大物が多く、そういう人間ならば、まず間違いなく未経験者を勧誘しない。僕はネットワークビジネスをやっていないが、彼とは良い関係だ。例外は、ゼロではないが経験上、少ない。ただ留意しておかなくてはいけないのは、彼のイベントに来る、彼のファン達は例外なく「大物ではない」。
前のエントリーにも書いたが、幹事に近い人物や、常連を「ゲット対象」とするのは非推奨である。なので、ゲット対象のことをさりげなく「○○、知ってる?」とさぐりを入れるのは念を込めたプレーだ。
幹事候補に対しても基本的には同じなので割愛します。
■ ターゲットとのアポイントメント
次に女の子。
もちろん会う日まで、メールや定期的なメッセージで繋ぐことは忘れないことを前提として。開けておいた週末に、どんどんアポを取りつけていく。ただ「絶対に週末」とは考えてはいない。一応、準即ができることも考慮して、僕は「女の子の休みの前日」にお酒の予定を入れている。
そして正直なところ、この先、アポ以降を記載することは、あまり気乗りしていない。なぜなら、この先は既存のナンパブログを読めば、いくらでもノウハウやテクニックが書いてあるし、とても参考になるからだ。彼らに比べれば、僕はものすごく素人だ。
まあ、それでも経験談だから書こう。僕の場合も、多分にもれず、個室居酒屋に誘う。ギラつくため、というのもあるが、草食系らしく僕の地声が小さいためだ。「あの時は騒がくて、よく話せなかったから、ちゃんと話したかったんだ」でオープントーク。それから基本はインタビュアーとなって、女の子の話を面白おかしく引き出す。イジる。話す割合は、相手が7、自分が3。話題が途切れば、鉄板の「滑らない話」と、いくつかのルーティーンを使って繋ぐ。そうやって次第に恋愛トークに変えていく。結局、男と女だから、これが鉄板で盛り上がる。そのなかでギラつけそうならギラつく。ムリでも見込みがありそうなら、次につなぐ。
ある程度、好印象を持たせていれば、次も会ってくれるし、来なければ来ないでいい。どうせ候補は、あと2人いる。それさえも、しくじったら、また次の交流会で「案件」を調達すればいい。ループが存在する限り。
以上の「幹事」「幹事候補」「女の子(✕3)」に対するアポを半月でワンセット。残りの半月も同じ事だ。
つまり「ゲットしたい」 「ゲットできそう」と思った女の子を、1か月で最大6人、アポをかけていくことになる。
セックス出来る確率は、6分の1。きちんと「女性の品定め」とトークができていれば、なかなか良い勝負ができるんじゃないかな。
僕の場合、能動的に「セックスしたい」と思って、動いていなかったから2年で20人程度という戦果だった、ということは前のエントリーで既に記した。ただ、この程度の人数でも回していると、職業ナンパ師ではなくとも、それなりに「ギラついても大丈夫かな」という嗅覚は少しはつくし、むしろ、ついてしまう。あるいは「嫌われても次があるから、多少ムリそうでもギラついておくか」という鈍感さが出てくる。けれども、その鈍感さは、女性には良い意味での強引さに受け取られることも多い。なんだか不思議だなぁ、と思いつつ、クンニしてるような夜があった。
■ 最後に
方法としては、ここまでになる。
今回のエントリーに対する想定しうるQ&Aを追記しかけていたんだけど、もともとの文章の悪さに絶望して、補完を始めると切りがないので、今回いっそ削除して経験談のみを記すに留めた。さらには、この方法におけるメリット、デメリットも記載しない。
おそらく、このままだと現実的に起こりうる障害や問題に、細部の修正が必要なことは書いた本人も理解している。頭のいい人や、女性慣れしている人なら察しもつきそうだけど。ただ、破綻はしない。僕自身がエビデンスだ。
それでも結局、これ以外の方法で、僕は女性とセックスする選択肢を探すことに決めた。その理由については、このブログで最初に書いたので繰り返さないが、自分の求めるものが、これでは得られないと思ったのは確かだ。
それから冒頭に登場した「元ナンパ師」には「これはコミュニケーション能力が高くないと出来ないんじゃないのか?」という指摘を受けた。それは問題を間違えていると思う。参加しないと、経験がないと、コミュニケーション能力は高くならない。ストリートナンパでも最初から即った経験がある人間など皆無なように、異業種交流会も最初のうちは「まず女の子と出会う/仲良くする」ことから考えれば良い。つくづく世の中に色々な女の子がいるな、と思う。楽しんでいた。
楽しんだからセックスできた。そういう経験談だ。
最後に、草食系代表として。今ではその資格がないかもしれないけど。
これは僕が草食系としてセックスをするための方法のひとつだった。草食系の定義は曖昧だから、よく誤解されるけれど『女性と付き合うのが面倒くさい』と考えてるだけで、オナニーもするし、時折わずらわしくない関係ならセックスしたいとも思っている。自分の場合、そのためにどうすればいいのか考えて、偶然も重なって、こうなった。
性欲がない草食系なんて、この世に存在しない。もし「身近にいる」と言うならば完全な見間違いだ。だから今度、よく見直してほしい。それは草食系なんかじゃなく、ホンモノの草だ。僕は草ではなく、性欲のある、あなたに届いてくれたらいいと思う。
ここまで読んでくれた、あなたの性欲に感謝します。ありがとうございます。