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タイガーナンパーカット

ナンパ、出会い、恋愛、性的嗜好。menonsoup@gmail.com

動物化する婚活女性

雑文

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  月曜の夜、ふとTVをつけたらビートたけしの「TVタックル」において「今どきの婚活女性」というテーマを行っていて、けっこう面白いなと思って観ていた。婚活については以前も書いたことがあるが、いち男性としての不快感を記す程度で終わっていたのに対し、番組自体は社会全体における「婚活という病」を冷静に取り出していたように思う。

 以前も書いたが、婚活ブーム、というと、どちらかというとポジティブな響きさえするが、それは仕掛け側の企業が作り上げた幻想でしかなく、僕自身は婚活というのは「そうしなければならなくなった」社会の土壌というのを理解しつつも、やはり、それに乗った女性の多くに問題を抱えている点には目を背けずにはいられない。それは番組にも登場した「婚活」という言葉を作った白河桃子自身すら「こういう流行り方は求めていなかった」と以前どこかで述べていたし、やや現状を否定的に見ている面はあるように思う(参考)。

 番組では、昔の女性は「3高」を求めていたが、今どきの女性は結婚する男性に「4低」を求めるようにシフトしていったのだと番組は言う。4低とは以下のような定義だ。

 

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 ・【低姿勢】
    妻に優しくあり、怒ったりしない、謙虚な男。
 ・【低リスク】
    自営業、起業家などリスクの高い職業ではなく、公務員など将来のリスクが低い職業である男。 
 ・【低依存】
    家事をこなしたり、育児も協力するなど、妻に頼らず、一通り生活が行える男。
 ・【低燃費】
    会社の飲み会を断り、かつ、お小遣いが少なくても文句を言わない男。

 

 たとえば、年収が高くても、会社経営だったりすると(婚活市場では)モテない、ということも往々にしてありえるという。


 個人的な意見としては「謙虚で、一通り生活も行えて、安定した職業に就く男性」が何故、お小遣い化されても「お嫁さん」という負担を背負わなくてはいけないのか理解できなかった。負担という言い方に不快感を示す人もいるかもしれないけれど、よほど惚れていない限り「4低」の条件を満たす可能性のある男性が居たとして、わざわざ生活のグレードを落としたくはない、と考えるのが今の感性だと思う。
 結局のところ、僕はこの「4低」に対して[男性に依存したい]という感情以外のものを見つけられずにいる。

 

 そのうえで「では惚れさせるには、どうしたらいいか」というと、たとえば容姿など外見的要因があるけど、そういう綺麗な人はわざわざ婚活なんてしなくても男が寄ってくるだろうから対象外で、大抵の場合「いや私は、そんな美人じゃないし、年収もあるわけじゃないけど、優しいし、旦那さんに尽くすから!」という気持ち方面でアピールしていく可能性が一番濃そうだ。しかし、気持ちとか人柄なんて、ある程度、長期的な関係にならないと解らないものなのに「婚活」をやっている女性たちが、そういうものを望んでいるとは思えない(そもそも「結婚」という長期的な関係を得ることが目標だ)。それに「気持ち」とか「優しさ」を前面に押し出すのは「やる気だけはあります」という新人就活の面接アピールに似たものを感じる。

 

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 ちなみに番組では、そういう「婚活女性のための男性に誘われるマナー講座」というのも紹介していたが、座っている女性たちに対して「足を何度も組みかえると、男性はドキッとしますよ」と講師が説明したりしていて(おいおい、それって僕が10代の頃、ホットドッグプレスで読んだ「今夜はOK」の仕草じゃん)とげんなりした。マジレスすると、別にドキッとしないし、むしろ何度も組み替えたら「オマタかゆいのかな?」と思われるのが関の山だから、くれぐれも女性はやらないように。

 

 そもそも「婚活」というのは「一生好きだよ」とか誓い合う為にするような、恋愛結婚とは異なり、「結婚」という共通の目的が持った男女同士が、さあ恋愛しましょう、ということになるから、実はプロセスが逆になるんだよな。恋愛結婚の場合は「好きになる ⇒ 相手の条件(年収・家庭環境)を知る」という段階になるから、多少の不備があっても受け入れていかなければいけないし、それこそ「旦那の給料が安いのよね」と愚痴を言っても続くことが平気であり得るんだけど、婚活から結婚をしようとすると「相手の条件に満足する ⇒ 好きになる」という流れになるから、得てしてパートナー探しに苦労する流れになってしまう。引っ越し物件だったら、それでいいかもしれないけれど人間相手ならそうもいかない。相手(男)も婚活中だと仮定するなら、お互いに同じことをしあってるので、単純に難易度は2乗に跳ね上がる。

 

 また、番組に出演した婚活女性10人に対して「結婚する男性に、どれほどの年収を望みますか?」というアンケートをとったところ、8人以上が「600万円以上」を挙げていた。30歳男性の平均年収が430万円*1であることを考えると、相当に高いといえる。URLソースは見つけられなかったが、30代前半で600万以上のサラリーマンとなると、全体でも上位5%しかいなかったはずだ。それについて、彼女たちは現実をちゃんと理解しておらず、レッドオーシャンに飛び込もうとしている、と白河桃子は言う。

 その現状について「婚活アナリスト」という、やや素性が怪しい肩書である松尾知枝が、このように説明する。

 

「今の女性って、なんでも最初から揃っているような、モデルルームのような、そういう理想を男性に求めてしまっているんですよね。でも結婚って本当はなんにもない、がらんとした部屋からひとつずつ家具を揃えて築き上げいくのが結婚なんですけど、今の女性はそういう想像力が欠落しているなと」

  

 実際に「300万円以上」と控えめに挙げていた残る2人は「謙虚ですね」とマイクを向けられると「もちろん、このままでいいとは思ってはいないですよ。子どもも欲しいって考えると、旦那さんの出世も望んだうえで、今はこれぐらいでいい、というものです」といった内容を答えていた。

 

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 ここから先は僕の意見になるんだけど、高い条件を求めてしまう女性の心理は、おそらく2パターンあると思う。ひとつは、スペックが高くて、モテモテで、いろいろな男性から言い寄られて選べるから「より高い条件の男性」を求めるというのもあるけど、ここで紹介された婚活女性たちは、そうではなくて「相手のイメージが掴めないから条件だけ上がっていった」って感じもあるような気がする。ちゃんと相手と惹かれあって、満ち足りた恋愛をしてきたならば「条件」だけじゃ一生を共にはできない、と実感できそうなのに、と僕なんかは思うんだけど、それは彼女たちが良い恋愛をしてこなかったからなのか、愛だけじゃ飯が食えないと女性特有の現実を見る性なのかはわからない。 

 ただ白川桃子も「いまどきの女性は恋愛をするのがへ夕になっている」と言っていたから、あながち前者でも間違いではなさそうだ。

 

「今は男性も待ち受け派が増えている。そういう意味でも、女性から飛び込んでみるのは必要。【結婚をして苦難があったとしても、あなたと一緒だったらいいわ】というリスクに飛び込んできてくれる女性の覚悟は、男性にも魅力的に見える」

 

 上の引用は、松尾知枝ほか番組の討論の内容をまとめたものだ。くしくも彼女たちが言ってきたことと、僕が以前のエントリーで女性が男性に飛び込まなかったことを「地蔵化」というナンパ用語にひっかけて述べてきた内容が重なるのは、おそらく偶然ではない。それについて専門家と意見が共通したことを、別に偉ぶりたいわけではなく、ふつうに現代の女性たちと接していたら、同じ結論に行き着くと思う。自分の口説きのレトリックすら正直、そんな相手の恋愛下手の隙をついたようなものが多いな、という自嘲もある。

 

 白川さんの言う「いまどき」という括りが果たして正しいかは僕にはわからない。けれども番組に出演していた、男性の条件ばかりを追い求める婚活女性を見ていると、恋愛レベルが低いというより、なんだか動物みたいだな、というのが素直な感想だった。

 

 何故そんなことを思ったかというと、みんなテレビで見たことがあると思うけど、肉食動物なんかは、好みのメスを獲得するためにオス同士で戦ったり、大きい獲物を狩ってきたり、鳥だったら羽を広げて大きく見せたりして、要は「俺は強いんだぞ」というアピールをする。そして、メスも遺伝子を後世に残すために、より強そうな方を選ぶ。

 

 それで言うと、今の人間の強さって何かっていうと、やらしい話「金」なんだけど、高い安定性で、資源を連続で供給できる「公務員」とか「医者」を選ぼうとするあたりは「子孫繁栄」という結婚本来の目的として考えれば正しい。そんな今さら書くまでもない当たり前さに対して、全く反論はできないんだけど、しかし、なんだか自分の「気持ち」を置いて「今の条件だけ」で相手を選ぼうっていうセンスは正直、人間というより、やっぱり動物的だなと思う。

 

 じゃあ人間的とは何かといわれれば、ひとつは先に書いたような男性との将来性を重視して選ぶような行為だろう。たとえば「年収1000万円の男」と今すぐ結婚するのが無理でも「10年後、年収1000万円になりそうな男」と一緒になることは、普通の女性でも充分に可能だ*2。むしろ「ダメな時でも一緒に居てくれた」と恩に着た、男は愛情を深めてくれさえするだろう。ちなみに「年収」を例に用いたのは数字というわかりやすさ以外の意味はなく「男性の将来性を見て選ぶ」という未来予測を込めた「戦略性のある婚活」を知恵をもって行うのであれば、少なくともそれは「動物」ではない。


 その戦略については、婚活パーティーなんかに出席しても無駄だとか個人的には言いたいことは色々あるんだけど、こんなブログで誰得かわからない内容を書いてもな、と自覚してきたから割愛して、そろそろ終わろう。

 

 ただまあ「気持ち」とか「フィーリング」という不確かなもので結婚を決められなかった人たちが、パートナーを見つけるために、より本能的になる、という行動心理は、ある意味では自然なことかもしれないな、と思いながら番組を観ていた。勢いで書いたのでオチは特にない。 

*1:http://nensyu-labo.com/nendai_30.htm

*2:「それって、どんな男?」って訊かれると、パッと思い浮かぶのは、イソ弁とか、税理士事務所で、事務をしながら試験勉強している人だろうか。