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タイガーナンパーカット

ナンパ、出会い、恋愛、性的嗜好。menonsoup@gmail.com

「婚活」という言葉の不快さ

雑文

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 個人的な報告につき、恐縮するしかないんだけど、この度、ブログのキーワードから「婚活」を外した。

 ここは一応、ナンパブログの体裁をとっているものの、開始当初、たいしたキャリアもない僕が実績を淡々と書いたところで、面白いコンテンツを提供する自信もなかったので、それっぽいキーワードを散らばせて、ナンパをフックにしつつも幅広くやろうという趣旨そのものは変わっていないのだが、僕はどうにも「自分が嫌いな手段や言葉であっても、目的が達成できたり、相手に伝わればいいやと平気で使ってしまう」というところがあって「婚活」というワードの使用も、そのひとつだった。

 僕が記憶する限り、この言葉は、2008年頃の婚活ブームから一気に普及した。当時はサブプライム問題による、経済不安から、誰もが安定を表す何かを望んでいて、そのひとつに「結婚」があった、という背景だったはずだ。

 しかし、どちらかと言えば、この言葉は、女性がメインで使われることが多いように思うし、いまGoogle検索したところ、婚活女子向けの記事や経験談が多かった。その意味でもキーワードから外したのは正解だった。

 

 それにしても「婚活」という言葉は、僕の神経を逆なでさせる。正直、こんな言葉、消えろよと思う。この嫌悪は、もう生理的としか言いようがないのだが、その理由を今回、説明したい。きっと、言葉や行為そのものは悪くないとは理解しているのだけれど、それに絡みつくものが不快さを抱かせるのだと思う。

 たとえば、女性の欲望に関わるもの。いま僕の職場の手前の電柱には「医師多数在籍」と大きく書かれた結婚相談所の看板があって、毎日、それを見て通っているのだけれど、別段それに対して、僕は腹を立てたりはしない。高年収の男性のもとに嫁いで将来の安定を望むのは、僕たち男性が、容姿の良い女性と付き合いたいという欲望と、なんら変わりがない。ただ昔、やたらお見合い話をけしかける、世話焼きおばさんというのがいなくなった代わりに、本人の努力の割合が増えたという点なども含めて、時代の変遷なのだろうなと想像している。

  むしろ腹を立てているのは「婚活」という言葉の魔力についてで、こういうの(看板)を見て僕が「ナメてるな」としか思えないのは、たいして良い学歴も、職歴もない、30越えどころか、アラフォーに差し掛かろうとする女性たちが、けれども人生の一発逆転をはかろうとするのに、男性を色恋沙汰でひっかけようとする姿は、本来、かなり苦しい状態であるにも関わらず、それが「婚活」というキャッチーでポップな2文字でくるまれてしまうことが許せない、ということにある。

 この言葉が持つ、内面を無視した奇妙なポジティブさは「どうしてナンパなんかしてるの?」と声かけした女性から訊かれたときに「婚活だよ」と言ってしまえば、比較的、高確率で笑って流せる経験から明らかだ。

 もちろん、全ての婚活女性が人生の逆転劇を狙っているわけではない、ごく普通に、気の合う男性を見つけたいのだという純粋な人を批判する意図は全くない。ただ、上に挙げたような暗部は「婚活」を取り巻く事実として根付いていて、それが不快である、という極めて個人的な意見だ。

 

 でも、それって、そもそも、こんなイメージを作って流布している「婚活企業」のせいなのだ。たとえば、婚活パーティーを検索すれば、その参加費として、女は500円、男は6000円というのが普通にある。多少マシになると、女1000円、1500円とか。さらに、女性の条件は基本なんでも良いのに対し、男性は「4大卒」「有名大学卒業」「年収○○○万円以上」などという不平等な条件さえも平気で書いてある。完全にナメている。こういう市場が「婚活」という言葉の上で、平然と成立している事実に目を背けることが、どうしても僕にはできない。

 

 何故、ここまでムダに熱く語っているか、恥ずかしくも告白してしまえば、実は、僕は以前、この手の「恋活パーティー」「婚活パーティー」と呼ばれるものに参加した経験がある。まだ「街コン」も存在していなかった昔の話だ。あの頃、婚活ブームと呼ばれるものが存在しているなか、僕は20代半ば。職場に若い女性はおらず、人見知りで、街ゆく女の子に声をかけようなんて考えもしなかった。そのくせ、彼女が欲しいことを、切実なまでに思いつめていて、だから参加してしまった婚活イベントと、それに参加する女性たちが、どんなものか見てきたという実績がある。

 なにも知らないで憤っていたわけではない。細かいエピソードは省くが、むしろ知っていたからこそ、こんな考えに行き着いてしまったのだと言える。

 

 ここで婚活パーティーってどんなもの? と思う人に、大体の流れを説明しておこう。

 そこでは男性20人、女性20人程度が参加して、婚活企業が司会をするプログラム通りに進行され、気になる異性がいたら、あらかじめ配られたカードに名前を書く。最終的に選べる相手は、男女お互い、ひとりだけ。

 そうして、もし男女お互いのカードに名前が記載されていたら「カップル誕生」。ふたりで会場を出て、連絡先を交換し、デートの約束ができる。だが、もし上手くいかなければアウト。ひとり退場。参加費の数千円は吹っ飛ぶ。

 僕は1回目、見事に惨敗したが、そのルールを理解した後は、3回連続で女の子と「カップル成立」させることに成功している。だからといって僕は、あの手のゲームに参加しようとする男性が知り合いにいたら、おそらく推奨しないだろう。あれは司会(婚活企業)が音頭を取るという点もあり、参加者は、まったく主体性をとれず、あらかじめ勝つ見込みが、かなり低いゲームだと思う。女性の方は参加費用が安いから「まぁ今日はいいか」で済むだろうが、男性にとっては、ものすごいショックを受ける。初回の僕のように。

 だから、こんなクソゲーに手を出す必要はない、というのが基本的な僕の結論だ。

 

 ただし、いま僕がうっかり「基本的な」と書いてしまったように例外はある。「こういうやつだったら行ってもいいんじゃないか?」とか、もし誤って今度の参加申し込みをキャンセルできない人がいるならば、僕程度の少ないリソースでも、勝率を上げる方法を提供できる。次のエントリーでは、そのことを備忘録代わりに記しておこうと思う。

 異業種交流会の時のように、流れてくる者がいないとは限らないから。

 

 最後に「婚活」について、以前から思っていたことを記しておくけど、女の子は「いま婚活してる」ということは、あまり周囲に言わないほうがいいと思うんだよな。さすがに婚活ブームだった一時よりは減ったけど、未だに初対面でも、あっけらかんと言う子もいて、少し驚いてる。

 男って、たとえ好意があったとしても、知り合った初期に、女の結婚願望の強さを知った途端「こいつに近づいたら一生ものの覚悟になる」って、急に心理的ハードルが上がって、恋愛対象としては距離を置きたくなるから。例外があるとすれば、その男性にも(強い)結婚願望があるぐらいしかないんだけど、それを確かめる前から相手に伝わってしまうようなことはすべきじゃないと思う。僕に興味がないからだとしても、僕が言い広めないとも限らない。

 それは、なんだか、まるで「男性の好意の芽生え」という可能性も消しているような行為に見える。その芽生えから、あるいは望みは繋がったかもしれないのに。

 

 もっとも「その程度で逃げていく男なんて、こっちから願い下げよ!」って聞かない女性が、もし、いたところで「お客様、おひとり様でよろしかったでしょうか?」ってファミレスの店員のように僕は返すだけだよ。