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タイガーナンパーカット

ナンパ、出会い、恋愛、性的嗜好。menonsoup@gmail.com

AKBとか抱いてないけど、生きてる

雑文

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 久しぶりにブログを更新しようと思ったので、する。多くの個人ブログが2年ぐらいで更新停滞する「お約束」は一応、知っていたけれど、気がついたら僕もまた例外じゃなかったんだな。このエントリーの目的は、タイトル通り「最近なにやってんの?」と聞かれることが多かったが故の生存報告だ。で、既にそれを達した以降、最近の考えていることを記しておこうと思う。あくまで思考経過みたいな正直、自分のなかでも、はっきり結論とか出せてないところも多くて、まあ基本、垂れ流しな感じになりそうな気がする。なんで、こんなことを書くかってことは最後に記すつもりだけど。さて、どこから話をはじめればいいかな。去年のことから書くか。

 

 とりあえず昨年は43人、抱いた。
 正直ベースだ。これ以上でも、これ以下でもない。一般的な男性から見て、女遊びマンから見て、女性から見て、様々な意見があるかと思うが、数だけなら個人的には満足している。以前もどこかに書いたが、僕は根っからのチャラ男ってわけじゃないから、女遊びをする日常が続くと、定期的に「もう女なんかドーデモイーヨ」病に襲われ、家で「信長の野望」でも延々とやっていたいほどの引きこもり衝動が訪れる。去年も、それで2か月ほど休止してたんだけど、その時期を除けば、ほぼ一週間に一回以上、知り合った女を押し倒していた。

 正直に言って、これぐらいでいい。

 

 ナンパに数は必要か否かという論争について、自分程度が、とても口を挟める立場ではないとは知りつつも、ひとつ意見を許してもらえるならば、もし「ゲット数」のみが実力の証明という話になるなら、もうトークのうまさとか雰囲気だけじゃなくて、どんな状況でも、どんな女とでも、インサート可能な状態になれる「チンコカ」こそ必須じゃないだろうか、と数の多い人の話を聞く度、思ってしまう。「チンコカ」っていうのは、要は「どんな女でも」「どんな状況でも」ってのもあるんだけど、100人抱いても、200人抱いても、まだ抱きたいって欲望の強さ、というマインド面と、単純に勃起できる反応の良さっていうフィジカル面があって、そういうの全部ひっくるめたものとして書いてる。マインドは一時的に引き起こせたとしても、フィジカルは難しい。

 以前、銀座でバーナンをする若者と合流したことがあるが、彼はカマグラを飲みながらナンパをしている、と打ち明けてくれた。抱けそうな直前、飲むのだそうだ。そこまでして、と女性は思うかもしれないが、そこまでして女を抱きたいという男は実は多い。そもそも男の性欲とは、ちんちんの反応の良さとは無関係な「情動」だ。彼は間違いなく、僕よりナンパが上手かったが、フィジカルの「チンコカ」が低いので年間100ゲットは厳しいだろう。常に薬を飲むタイミングをうかがわないといけないからね(本来、あの手の血圧膨張剤はアルコールとの併用も御法度のはずだ)。もっとも、そうじゃなくてもナンパ師でチングダ経験者は結構いる。というより、まともに活動していて経験のない人のほうが少ない気がする。

 そういう「チンコカ」って最終的には「イケメン」とか「背の高さ」に並ぶ、ある種の才能に寄るのではなかろうか。もし後天的に伸ばせる方法があったら、と悩むことは昨今アラフォー目前の僕にもあるんだけど、素人が思いつくほど安易な方法があるなら、きっと毎朝、東スポに恥ずかしい名前の精力剤の広告は載ってない。もし僕がルフィになれたら、いつでも股間をギアセカンドにいれられるし、コンドームをつけなくても「ゴムゴムだから平気」とゲスい中出しを決められるんだけどな。

 

 ブログを書かなくなったのは、今年からだが、去年のいつ頃か、しんどいと感じるようになっていた。自分は文章を書くこと自体は、そんなに苦労した記憶がなかったから、趣味の書き物のくせにスランプみたいな感じになったことが最初よくわからなかった。だから「飽きたのかな」ぐらいに考えていたのだけれど全然、違った。

 

 2年ほど前から、きっかけができて色々なナンパ師に会った。ネットで有名な人とか、野良で出会った人は勿論、やめた人とか、街で見かけて、仲の良い人から「あれ、有名な○○さんだよ」と耳打ちされたレベルも含めると100人ぐらいかな? いろいろな人に会った感想を、自分なりにまとめると「みんな、自分の求める女像とか、遊び方が違うなぁ」っていうこと。当たり前? そうかも知れない。ただ「ナンパ師」って、知らない人からすると、大きくひとくくりに見えるかもしれないが、実際は「女に積極的に声をかけてる」だけしか、みんな共通点がない。どういう女の子が好きか? 女の子とどうなりたいか? 女の子をどう落としているか? そもそも、なんでやってるのか? 理由は会う人によって違う。理由は違うくせに、みんな量産型のナンパ師をありがたり、なりたがる姿勢は、今でもイマイチ疑問だ。どうにも「ナンパ界」というものは当然、男しかいないから、男社会になるっていうか「数が多い人が勝ち」とか「かわいい子が抱けるといいなと思われてすごい」みたいなピラミッドを作りたがる価値観があるような気がして、それがどうにも次第に自分は馴染めないなと感じるようになってしまった。
 いや違うな。
 正直に言うと、もちろん僕だって男だから、かわいい子とエッチできたらいいなと思う。でも、たとえば知り合いの○○さんが読者モデルとやったから「俺もがんばろう」みたいなモチベーションの上げ方って結局「自分の欲望すら他人まかせじゃん」って思ってしまうと、一人で活動することが結構、多くなってしまった(誰かの批判という意図は全くないです。自問してるだけ)。もちろん、スポーツマンみたいに刺激しあって成長する関係って考え方も、すごくいいと思う。でも、そういうの文科系あがりで、コミュ障の僕には、どうにも苦手で(笑)、だから、あまり上達しないのかもしれない。でも競争するなら過去の自分のほうがいい。比較しやすいし、反省材料も見つかりやすい。何が言いたいかっていうと、少なくとも僕のやりたい女は、僕の欲望で決めたいなっていう、当たり前のことを行うには、ひとりになっちゃうっていうことなんだけど。なんか他人なんかどうでもいいな。本当に。
 あれ? この辺、やっぱり上手く書けないな。考えすぎてる気がしてきた。

 

 それより自分が話していて「きついな」と感じていたのは、会ったばかりで「ヤレればいいんですよ」と、あっさり言い切っちゃうような人っていうか、本当の意味で「女の子のカラダだけ」目的みたいな発言を臆面もなく言う人だ。Twitterだと、自己成長とか、仲間同士の交流みたいなことを楽しむ人が多いけど、ストリートの野良ナンパ師とかに、こういうのが結構いる。去年の秋ごろ、某所でストリート活動していて、何人かと地蔵トークをしたが(だいたい勢いがすごくて、グイグイくる)、どうも昔から自分は、よく知らない男から性欲をぶつけられるのが苦手だ。かつて彼女欲しさに出会い喫茶に通ってたとき、マジックミラーごしに、漫画を読みふける女の子のミニスカートの隙間のパンツを覗こうと必死だった、おっさん達のことを思い出してしまう。

 とはいえ「こういう世界」においては、たぶん彼のほうが正常で、僕が異常だ。けれども不思議な話なんだけど、うまいナンパ師とかチャラ男ほど、そういう欲望を、ナチュラルで、いやらしくない感じで伝えてくる気がする。桑田佳祐とかリリー・フランキーみたいって言えばわかるかな? このへんは感覚的なところで説明できないんだけど、あれはなんなんだろう。 

 ただ、そういう「ヤレればいい」類の男から「あんたもヤリたいからナンパしてるんでしょ」みたいなことを言われると反論の、どうしても自分のなかでのQEDが出来ずにいた。なぜって結局、僕と彼の最終目的は変わらないわけで一時期、僕は同じ(女の)穴の狢なんかな、と思うと陰鬱な気分になった。それでも、あの頃、否定したかった感情の堂々巡りが最近、止まったので書けそうな気がする。

 

 ところで、このところ、僕はナンパというものを1か月以上やってなかった。冒頭にも書いた例の病気が始まったのだ。年々おっさんになっていくにつれ、この病気の期間が長くなってる気がする。それならそれで仕方ないかなと思う。僕にとってオンナ遊びって、ぶっちゃけ今3番目ぐらいの趣味だと思う。このブログをはじめるときは2番だった。下がった。上手くなる人は、もちろん、ぶっちきりの1番だ。結局そのへんも「チンコカ」が関係してるのは言うまでもないと思う。 

 課題は沢山ある。僕も2年ぐらい、それっぽいことをやってきて頭が悪いとはいえ、さすがに経験だって積もってきたし、うまい人にも会ってきたから(次は、こういうことをやってみたら、自分の抱けなかった子も抱けるんじゃないかなぁ)という仮説みたいなものもある。はじめたばかりの頃って「なにをしたらいいか解らない」って思ってたから、そういうのと比べると今は、ちょっと楽しい。それでも優先順位でいえば3番目ぐらいなんだけど。 

 そして今は病気…のつもりなんだけど、どういうわけか月1~3人ほど新しい女の子が、我が家にやってくる(正確な日本語としては僕が連れてきてる)。あと2人ぐらいは、フローリングに自分以外の長い髪の毛を発見しても笑って流してくれる「既存さん」がいる。「なにもしてないのにパソコン壊れた」クラスの世迷言を言うつもりはないが、路上に立たなくても、クラブに行かなくても、一時的にリア充っぽく見せかけて、いろいろな場所で話しかけるように普段から努めていれば、女の子って話してくれたり、会ってくれるなあって思う。ただ単に、ちょっと慣れただけかもしれないけど。

 

 女の子に対して思うのは、いつも感謝しかない。ラーメンが好きで、アラフォー手前で、ちょっと見た目、若く見える程度のスケベおじさんが「Let's Sex」って言っただけなのに、なぜかうちに来るのは毎度ファンタジーかよと感動してるし、まぁいいかと思ってくれただけでも、めっけもんだ。サンキューセックスですよ。マジリスペクト。感謝の「INSERT INTO Japan.VAGINA VALUES (MyPennis)」ですよ。

 だけど夜はひとりで寝たいから終電で帰って欲しい。

 

 そういう生活が続いた6月の初めのある夜「もう僕って街中で声をかけるような普通のナンパってできないんじゃないの?」と最近、御執心のロードバイクをいじっていたら、ふと、そんなことを思って、そのまま、そいつに乗って、わりと近所の歓楽街(マルドゥック・ヴェロシティ)に向かった。サイクリング・ジャージなんか着ちゃったりして、いつもだったらGEOにレンタルビデオを返しにいくような格好ですよ。しばらく歩きながら酔ったふりして「イェーイ」なんつったりして、逆3とか関係なしに声かけしたけど全然、話も聞いてくれなくて、あまりの自分のKUSOっぷりに笑ってしまった。あ一あ、やっぱりダメだったかぁ、と自転車を取りに帰ろうとしたら駅の階段の前で、女の子が体育座りをしていて、まぁついでだから「どしたん?」と声をかけた。

 

 開口一番「おっさんに声をかけられた」って言うので「え? 俺のこと?」って半ばマジで答えたら「違うし」と笑われた。帰ろうとしたら、酔っ払ったサラリーマンに声をかけられて逃げたんだけど、しつこくて駅の改札の前で待ち構えているのだそうだ。「逆の出口から駅に入ればいいじゃん」と言ったら「遠回りも面倒くさいし、あと20分ぐらいしたら諦めるでしょ。ここで時間つぶす」スマホをいじりながら言う。「じゃあ、それまで何やってんの? ツムツム?」「ツムツムやってないし」「ふ一ん、じゃあ飲み屋で飲めば?」「女ひとりで飲み屋なんか入らないでしょ」「あはは!おっさんの思考してしまった……う~ん、じゃあ、もぉ~しょ~がないなあ!飲み屋に付き合うよ、俺が!」「え?別にい「仕方ないな~!!!!一杯だけだよ!!!!ほんと特別だよ!!!?」みたいなこと言って連れ出した。なんで酔っ払ったおじさんからは逃げて、ウザがらみをする僕が連れ出せるのかは意味がわからない。

 

 飲み屋に連れ出して、そのライトの下で、あらためて見たら、あんまし可愛くないことがわかって、この子は抱けないな一、まあ一杯だけ飲んだら帰るか一って思って(そもそも自転車だった)、結構はなしてみたら、現役のコスプレイヤーだという。おいおい、そんな可愛くないのにコスプレとか、えなこさんに謝れよ。。。と内心、鼻で笑いつつも、その子の「作品」を見せてもらったら、おそろしく可愛かった。この子なら抱ける! でも目の前のおまえは抱きたくない! なにこのMONKEY MAGIC。女の子はみんな魔法使いなんだよ?
 自分はこういう面白いと思う存在に出会うと、つい興奮してしまって、かわいいとか、かわいくないとか、本気でどうでも良くなってしまう。いろいろ話してみたら、ついつい深夜23時を超え、エロい話になり、その子が最終的に「私は2年ぐらいセックスをしてないが、AVを見ながらオナニーするのが週の楽しみ」とカミングアウトした。これはもうAV見て、オナニー見せてくださいよって話になりますよね。あなたのオナニー見せてください(2015 : KUKI)ってことで、僕は彼女とGEOに寄り、AVを借りてから、自宅に向かった。愛車は置いてきた。もちろんAVはコスプレものだ。現役のコスプレイヤーがコスプレAVを見ながら、オナニーをする姿を見られる。最高だな! と思いつつ、実際に鑑賞会がスタートすると「服の着方が違う」「このキャラはそんなセリフ言わない」などと現役からキレの良いツッコミをいただくことはあっても、全然コトをはじめてくれない。僕がいるから緊張してできない、というので、なんとしても女の子の生オナニーが見たい僕としては、彼女から見えない角度に移動して、ふとんをかぶって、息を殺した。はじめろ!はじめてくれーっ!!

 

 はじまらなかった。ガッデム!!

 

 どうしてもムリ、というから手伝うことにした。オナニーの手伝いってなんだ? そのあとは、まあ、なんだ? 触ってたりしたら、どうも向こうのスイッチが入ってしまったらしく結局、最後までしてしまった。くそ、これじゃ、ただの即じゃないか。完全に僕の求める流れじゃなかった。強いていうなら可愛くない子とエッチしたのに、同時に流れていたAVの女の子は可愛かったから、射精後の賢者タイム地獄だった。しかも、もう夜2時で彼女の終電は過ぎていたから泊まるって流れはわかるけど、なんで、よりにもよって彼女の勤め先はパン屋なんだよ! 朝4時に起こされたぞ! 重ね重ねファック!
 ……あ、この「ファック」は別に「エッチした」って意味のファックじゃないよ。くやしいって意味だよ。

 

 いったい何が話したかったんだっけ?

 あ、そうそう。「ヤレればいい」のカウンターアンサーだった。

 結局この子とはヤッちゃったから、既にカウンターとしての効力は薄いという自覚はあるんだけど、と前置きするが、この子に対しては決してヤリ目なんかじゃなかった。しかし、こういう話をすると「そんなもん街で即系を拾っただけだろ?」と、軽く言う同種は必ずいる。そうかもしんないけど、そうじゃないんだよ、と思う。最後のインサートはおまけみたいなものだったと思うし、そんなことなんかより「現役コスプレイヤーの女の子が、コスプレAVを見て、オナニーする」という、おバカなシチュエーションが我が家で今夜、開催されるということに、なにより興奮したんだよ。これが楽しめなくて何がナンパだ。エッチなんて射精してしまえば終わりだ。だからなんだっていうんだ? 僕にとってオンナ遊びって、ファック・ゲームじゃない。文字通り「女の子の遊び」なんだ。

 

 そろそろシメに入るか。僕は普段、過去の記事を読み返したりしない。アップする前の修正作業に時間をとるので、だいたい「公開」ボタンは「読み飽きた」と同義だからだ。けれども今回、かなり期間が空いたので「前どんなふうに書いてたんだっけ?」と、このブログの記事を読み返してみたんだけど、僕って最初は「過去の自分」宛に書いてたんだなって思った。
 過去の自分っていうのは、ちょっと友達に自慢できるぐらいの10点中7点以上の可愛さの彼女がいたらいいなって思ってて、でも、そういう子ってどうやったら出会えるんだろう? 仲良くなれるんだろう? って考えて、くすぶっていた20代後半ぐらいの頃の自分。少なくとも、やたらめったらセックスしたいとか、そういうことは微塵も考えてなかった。
 でも多分、ふつうの男の願望って、こんなもんじゃないですかね? 別にモデルと付き合いたいとか、年間100人やりたいとか、そんなこと考えてたりしないんじゃないですかね? 今は僕の周りは環境が変わって、そういうことをした人、できる人がゴロゴロいて、彼らのことをコッソリ尊敬してるんだけど、自分が今そうなりたいかっていうとそうでもないし、これを読んでる女遊びとかしてない普通の独身男性がいたとしたら、当時の僕ぐらいの願望だと思うんですよね。

 

 いわゆる凄腕って呼ばれる人たちは「変われ」ということを、よく言う。今までモテなかったんだから、なんもかんも全部変わるしかない。「Change」だ。しかし本質的に「Change」した人間を、ほとんど僕は知らない。うまい人は、ほとんど最初からモテ要素のあった人が、なんからのきっかけで引き出せたという例ばかりだ。だいたい20代の半ばになって、根っこの部分から変わることなんて恐ろしく難しい。きっと、その小さい確率に成功した人たちは多分、人生を変えるほどの、よほどのコンプレックスとか異常ともいえる熱意があったんじゃなかろうか。だから「Change」は無理だとしても「Arrange」っていうか、ちょっと自分の見せ方を変えて、年間20人ぐらいやるって方法が溢れてもいいんじゃないかなぁって思う。それぐらいでいいって人は案外いるんじゃないでしょうか。ふだん彼女がいて、ときどき遊べたらいい、ぐらいのやつ。手前味噌で恐縮ですが、僕の最初期のエントリーなんて、なにも変わらなくても出来る方法だと思う。たぶん僕が昔ブログでやりたかったことって、そういう過去の自分に向けて「変わらなくてもいいよ」「女の子と話せるよ」ってことを伝えたかったような気がする。

 あと仮に「Change」に成功しても、根っこの自分が残っていたら、最後に選ぶ恋人は「Change」しなくても最初から見つかる人のような気もする。これは最近なんとなく思ってることで、やっぱり言語化できないんだけど、そういう意味でも「理想の恋人を探したいからナンパしてます」系のには、僕は「そんなことしなくてもいいんじゃない?」と思ったりする。それが、わからないで彷徨ってる頃は、こじれてる時代と言い換えてもいいんじゃないですかね。それは悪いとは思わないし、人によっては大事な時間のはずだよ、とフォローも付け加えとくけど。


 きっと「理想の恋人」って、洗ったばかりの洗濯物のなかから、靴下と、それと同じ靴下を探すような行為に似ている。背伸びしたところで、たぶん結局、最後は自分と本質が似てる子を選ぶような、そんなもんだと思う。かつて婚活って言葉にむきになって反論してきた僕の意志は、このへんにある。

 

 ただ、あらためて思うのは、この「ちょっと友達に自慢できるぐらいの10点中7点以上の彼女」ってナメた考えだったなって、過去の自分に対して、どうしようもなく憤慨する。結局それって「かわいい彼女」っていうステータス・シンボルが欲しかっただけだったんだなって気づいて赤面すらしてしまう。男女問わず、そういうやつって多いかもしれないけど、それって自分の価値のなさを、恋人に委ねてるだけなんだよな。そんなの愛してるって言わね一よ。だからモテなかったんだなっていう過去に対して納得もしてる。


 今は、なんか逆で、彼女の友達とかに「どうやって、あんな良い人みつけたの?」って言われるぐらいの男になれたらいいんだけどなぁって思う。周りなんてどうでもいい、と記しておいて矛盾してるように一見、思えるけれど、自分の魅力が上がることで、相対的に恋人が「あんな良い人を見つけられて羨ましい」と周りに思わせるような、相手の評価を逆に引き上げるような存在になれたらいいな、という目標は、きっと矛盾にはならない。

 

 そんなことを考えながら、生きてる。

 

 まぁ、それも日頃、他の女を連れ込みまくってる男が何を言うかって話なんだけどな。

マチダパーク・寂しい女

彼女について

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 正直、連絡がきても、彼女のことは全く思い出せなかった。ナンパをしてる時は大なり小なり酔っ払ってることが多いんだけど、終電近くになってドーピングが変な方向にキマると、まれに記憶が飛んでいることがある。そういう時は番ゲをしても相手のことを覚えてなくて結局、連絡しないのもザラだから、彼女のことも、そんなふうに埋もれたひとりだと思っていた。

 

 LINEのアイコンでは、いまいち顔を確認できかったが、カールの巻かれた栗色の髪は、きれいに整っていたし、服装はギャルっぽかった。やりとりをしているうちに、かろうじて思い出したのは彼氏と6年も付き合って、結婚を秒読み段階で、別れてしまったエピソードだけ。顔は思い出せない。信じられるものは、もはや自分しかいないわけだが、あいにく酔拳状態の自分の信頼は豚珍館の紙かつより薄かった。しかし会話のやりとりから、彼女の食いつきは高いように感じられたので、ついつい続けてしまった。

 

 彼女は料理が趣味とのことだったので「あたたかい手料理なんて久しく食べてない」と言ってみたところ「じゃあ私で良かったら作りましょうか?」ということになり、くしくも平日夜のアポが決定した。おいおい、なんだ、このチョロすぎるゲーム展開は。

 唯一の欠点といえば、彼女の家は町田市の片田舎で、我が家から遠いことだったが、夜遅くに女の家にメシを食いにいくという勝ち確シチュエーションを見過ごすには自分は即系すぎた。あと本当に手料理に飢えていた。ちなみに「おまえの家に来させればいいじゃないか」という意見について答えておくと、僕の家には調理器具というものが一切ない。

 

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 町田というと109があるから「だいたい都会だろう」という意識は、もろくも崩れ去った。私鉄とJRを乗り換えて降りた先は駅前だというのに、草原が広がった光景だった。おまけに街灯も全然ないから、自分の指の本数さえ視認が怪しいほどの暗さ。このとき(えらいところに来てしまった)という後悔は、すでにあった。

 ただ、もう来てしまったし連絡をすると「いま車なので迎えに来ます」と返信がきた。車もってたのか。

 しかし15分は待ったが、姿は一向に見えない。いい加減、寒くなってきてイライラしてきたところ「白い服きてますか?」とLINEが送られてきた。応えると、公衆電話のボックスの陰から、件の彼女らしき人が登場した。

「…………」

 なにも言わない。

「あ、いたんだね♪  声をかけてくれれば良かったのに」明るい声を出した。

「…………」

 応えない。

「え……なんで無言なの?」

「…………」

「…………」

「…………こんばんは」

 ペコリ、と頭を下げられる。なんか言って欲しい。

「……荷物、多いね。重いんじゃないの?」

 大きなショルダーバッグをかかえていた。

「はい」

 彼女は、なんていうか「異常にテンションが低い時の中森明菜」のような話し方をする。

 2,3回同じ質問をして、ようやく返すみたいな。

「じゃあ行こうよ。車はあっち?」

「……車じゃないです」

 はい? と思った。「車で来たんじゃないの?」と訊くと「……車で来ました」と応える。

 ディスコミュニケーション。要約すると、両親の車で、ここに連れてきてもらった、ということだった。

「なるほど。じゃあ、おうちは、ここから近いの?」

「……20分ぐらい」

 ずいぶん遠いね、ここから歩いて帰るの?

「帰らないです」

 はい? と思った。家に帰らないと料理が作れないじゃん、と聞くと、彼女は「大丈夫です」と言った。

 面倒なやりとりだったので、また要約。ショルダーバッグの中にあるのは、お弁当である。自分は実家暮らしで、両親も住んでいるから、あなたを家には上げられない。だから、お弁当を作ってきた。これから公園に行って、一緒に食べるつもりだ、ということだ。


 駅前で話を聞きながら、疑念がどんどん湧き上がってきた。まず「家で料理を作ってる」からといって、一人暮らしじゃない、ということは、まぁ認めてもいい。だけど「あたたかい手料理」と僕は言ったはずで、それを振る舞うって言ったからには「家に上げる」→ 「一人暮らしをしてる」と誤解しても仕方ないんじゃないか。

 そもそも「暖かい手料理」を所望したのに、それが、どうして「弁当を作ってきたから公園で食べましょう」なんて話になるのだろう? もっとも「私、実家ぐらしなんで家には上げられないですけど、お弁当ぐらいなら作ってもいいですよ」って事前に言うべきだと思う。夜20時に野外で、手作り弁当を食べるって、どんなシチュエーションなんだよ。

 どんなシチュエーションかは、身を以って体験することとなった。

 

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 今となっては「話が違うじゃん。帰るよ」と言えば良かったと思うのだが、勝ち確だとホイホイ来てしまった遠方だったし、なにより、せっかく作ってきてくれた弁当に罪はなかった。ショルダーバッグのなかに自分の為に作ってきてくれた弁当があるのに知らねーよ、と開き直ることが、どうにも出来なかった。

 

 公園にいく間、自分は彼女に始終、話をふっていた。彼女は完璧な受け身体質で、服装はラメのついたシャツを着て、カールの茶髪をしてるくせに、びっくりするぐらい無口だった。ボールを投げても、ろくに返ってこないことが多いので、そのうち投げることもやめてしまった。だが無言のまま歩いても、一向に「公園」とやらは見えてこないので、だんだん僕は怖くなってきた。夜21時近くの道路沿い、ろくな街灯もないまま、知らない道を10分以上、歩くというのは怖い。タクシーを拾って帰りたかったが、それすらも一向に通らない。サンキュー田舎。

 

「ほんとうに、この前に公園があるの?」ということを何度も聞いた。

「もうすぐ」と毎回同じ答えが返ってきた。

 

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 朗報。公園はあった。彼女のいう「公園」とはブランコや滑り台という街の公園ではなく、グラウンドやテニス場、芝生やサイクリングコースなどが設置された大規模な市民公園のことだった。近くまで歩くと、街灯が我々の顔を照らしたので、ひとまず安心した。

 近くの6人がけのテーブルに対面に座ると、彼女は無言で、お弁当を広げた。マイメロキャラ弁当箱。段組の弁当箱は4つぐらいに別れた。おにぎり。おかず。サラダ。デザート。「どうぞ」といわれた。が、正直、ここまでの展開が不気味というか相当な不安が、心のなかを支配していたので、しばらく手をつけなかった。「味見した?」と茶化して言うと「しなかったけど大丈夫だと思う」と応えたので「じゃあ確認しよ」と僕は彼女を急かした。本当に申し訳ないけど、毒味確認だった。

 にも関わらず彼女が手をつけようとしないので、ますます不安に駆られた。

 

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 ただ5分ぐらい2人は対峙したままだったので最終的に自分が折れた。ままよ、とばかりに唐揚げを食べた。「飲む」に近い食べ方。かろうじてわかる味は普通だった。次に、小さくラップでくるまれた、おにぎりを食べた。これも普通だった……そう、しいていうなら。

「きみの家……薄味なんだね」

「うん」と彼女は言う。「おかあさんの旦那さんが糖尿だから」

 食べながら話を聞いた。彼女もだんだん人見知りが解けたように、話した。両親は離婚して、自分は母親についていった。母親は数年前に再婚。仲は悪くないけど、新しい人は、いまいち「お父さん」って感じじゃない。だから「お母さんの旦那さん」。弟がいる。恋人の女性を追っかけて、九州にいって以来、数年、ほとんど連絡が取れない。その弟の彼女はヤクザだから、弟もそうなった可能性は高いと思う。

「心配じゃないの? 連絡はこないの?」

「去年、お母さんに電話がきたみたいだから、たぶん大丈夫だと思う」

 いったい、なにが大丈夫なのか全く理解できなかったが、口は「そうなんだ」と動いていた。

 どうしたものかな、と僕は思った。もはやナンパとか、そういう心境じゃない。夜22時にもなって、なんで薄味の弁当を食べてるのか自分でもわかんないな、と思いながら、マイメロのフォークでサラダをつついた。

「彼氏と別れて、どれぐらいなの?」

「去年……」

 こんなにコミュニケーションが乏しい女の子に6年間も彼氏がいたなんて、人は出会う人には出会うようにできてるんだなぁと妙に感動した。

「去年のいつ頃?」

「夏ぐらい」

「1年ちょっと前だね」

「そうだね。もうそんなに」

「それぐらいが一番さびしい頃なんだよね」

「うん……寂しい」

「わかるよ」

 気がついたら仕事していた。

 

 駅前のホテルに入り、終電で帰った。彼女から、しばらくの間、連絡がきた。たぶん僕に未練があったのだろう。朝になると「おはよう」、夜になると「おやすみ」というLINE。あいさつだけ。自分も「うん。おはよう」とだけ返した。話題を広げるつもりがなかった。そのうち連絡が途切れた。

 なんだか寂しい子だなと思った。正直セックスもそうだった。寂しいセックスというのは、この世に存在する。

 たぶん、それは寂しい女の子と同じ数なような気がする。

 

 

 

BAD COMMUNICATION

BAD COMMUNICATION

 

 

東京チャラ男スナップ ~ペンキを塗りながら~

雑文

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